お便りの力
vol. 15 2015-07-19 0
はじめまして。
昨年の暮れにマメヒコの存在を知り、今年に入って東京に行く度に公園通り店に寄っています。
いつも混んではいるのに、落ち着いた店内で、あの空間で店内に流れる音楽を聴いていると、何だか洗礼を受けているような気持ちになります。
ケーキ好きの私は、檸檬ケ-キやイチゴのタルト、レアチ-ズなど、マメヒコのスイーツをいろいろ試していますが、どれも好みです◎今日は紫陽花ケ-キを頂きました。バタ-クリームが爽やかで、これまた好みの味わいでした♪今日は思いきってメニューの上の段にある高いコーヒーに挑戦してみました。自分で豆を挽くとは…粋な演出に、またしてもマメヒコにヤられました。
M-Hicoを毎回楽しみにしていまして、店内でしか読めない号を、むさぼるように(!)コーヒー片手に店内で読んでいます。このM-Hicoのお陰で、井川さんのお人柄を知ることができました。井川さんは私には足りない、ヒトへの真の優しさのある方なのだな、と感じております。読みながら、「じ~ん」と心が暖まります。そして、このように、大切な本質のようなことをサラリとコトバで表現されてしまう井川さんを尊敬します。
申し遅れましたが、私は現在、長野の小さな村の小学校で養護教諭(保健室のセンセイ)をしています。学校は社会の縮図などとよく言われますが、本当にそのとおりだな、と思うことが多々あります。特に、不定愁訴で来室する児童は、家庭で何か抱えていたり、友人との関係で躓いたりしている子が多いです。今度の『ゲーテ診療所』は、保健室と通ずるところがあるような気がして、是非とも応援したいと思います。私は保健室に来る児童が、少しでも心身ともに元気になって教室に帰ってほしいな、と思いながらこの仕事をしています。『ゲーテ診療所』で、どんなドラマがあるのか、今からとても楽しみです(*^^*)。
クラウドファンディングに、出資させていただきたいと思います。月並みなコトバで恐縮ですが、期待していますので、頑張ってください!
マメヒコが、豆の存在を大切にしていて、口で言うだけでなく、北海道に畑も持っていらして、農業にも取り組まれていることに感銘を受けています。私の主人は、以前原発に勤めていましたが、「これからの時代は農業だ!!」と脱サラし、野菜や果物を作っています。私もいずれ退職したら、主人と美味しい農作物を創るのが夢です(*^^*)
長くなってしまいましたが、これからも陰ながら長野の地で応援しております。
ご自愛ください。かしこ
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お便りとは不思議なものですね。
毎日、毎日、気を使ってやっていることに徒労、虚しさを感じます。
文章の中の一文字のテニヲハ、ラジオの言葉の選び方、
豆の仕上げに振りかける醤油のタイミング、ドウダンツツジと花瓶の割合。
ひとつひとつにどれだけ気を配ったとしてても、
それがだれに伝わっているのだと、自棄になる時がときどきあります。
ところが、このようなお便りを頂くと、
むずっていた子供がおしゃぶりで泣き止むように、
ざわだっていた水面が、静かな平面へと近づくのです。
下を向いている大人にも、子どもにも、
この映画を通して、なにかを届けたいと思えました。
遠くからの励まし、心よりありがとうございました。