「ゲーテ先生の音楽会~ニューヨークで歌手デビュー~」
vol. 92 2015-12-31 0
こんにちは!
いよいよ歳の瀬となりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
カフエマメヒコ宇田川町店では12/23~27までの五日間、
音楽劇「ゲーテ先生の音楽会~ニューヨークで歌手デビュー~」
が、催されました。
ゲーテ先生の舞台シリーズとしては第三作目となります。
おかげさまで全日満員御礼、盛況に湧きました。
これは夏に撮影した映画の続編で、
ニューヨークで一世を風靡した音楽プロデューサーの
モッピー・ヨシミがゲーテ診療所を訪れたことから、
ゲーテ先生が歌手デビューするチャンスが舞い降りる、
というストーリーです。
ニューヨークで音楽に身をささげた独りの女性の人生の歓びと哀しみ。
その語り(といっても強烈ですが…!!)を軸としながら、
クリスマス音楽・オペラ、そして歌謡曲と、
ゲーテ先生が味わい深く歌い届けます。
そして、永遠の名曲エバーグリーンが生み出せず、
無力感に打ち干し枯れていたモッピー・ヨシミもまた、
ゲーテの言葉に勇気づけられて、前に進む決意をするのです。
・フサコさんの退職後、看護師として活躍するツモリ製薬の田畑クロ(平野勇樹)
・ニューヨークの往年の音楽プロデューサー、モッピー・ヨシミ(井川啓央)
・モッピーヨシミから歌唱指導を受けるゲーテ先生(増原英也)
・オペラ「魔王」の熱唱
いつものことながら、来場されるお客様の顔ぶれにより、
劇の脚本・構成も日々変化していきます。
より即興性が強く、その場でお客さんと一緒に
創り上げていく感じが色濃くなっていて、
笑いあり涙あり、歌あり踊りあり、
と終始会場は湧き立っていました。
何より井川監督演じるモッピー・ヨシミの印象が強烈です(笑)。
夢に出てきそうですね。
役者としての井川監督の才能も、如何なく発揮されました。
今回の作品は、ただ楽しいだけではありません。
クラシック音楽とポップス、舞台芸術とエンターテイメントショー。
表現の違いやその歴史と変遷を、
わかりやすくストーリーに交えて紹介しつつ、
・芸術と芸能、ひいてはエンターテイメントとの境はどこにあるのか
・時代とともにある表現とは
・時代に色褪せない作品(エバーグリーン)とは
それらを私達に問いかける構成となっています。
そして、今回は新たな試みとして、マメヒコから新曲が誕生しました。
今夏の映画でも音楽を担当される丸山和範先生が、
井川監督の作詞にのせて作曲し、それが舞台上で披露されました。
別れ、そして旅立ちをテーマにした美しい曲です。
ゲーテ先生シリーズは、音楽の素晴らしさを、
皆さんにより身近に知って、実際に感じ、
楽しんで頂く試みとして始まりました。
それは時代の流れとともにあるカフエマメヒコと一緒に、
変化し進化しようとしています。
映画の完成までの間、今しばらく、
マメヒコがお届けするラジオや音楽イベントで、
その進化の様子をお楽しみください。
今年はクラウドファンディングという形で、
皆様と出会い、また応援を頂けましたことを心から感謝いたします。
どうぞ来年も皆様にとって良い年でありますように。
そしてマメヒコが挑戦する新しい試みに、
来年もまた、みなさまが共にご参加頂ければ、
こんなに嬉しいことはありません。
(記事:松田)