劇団員より、東京公演へ向けて・宮本あゆみ
vol. 6 2018-08-31 0
「何か」になれる道を閉ざされた、と嘆いてた時があった。
悔しくて、悲しくて、道を阻んだモノ全てを恨んだ。
戻れるならやり直したい、と何度も思った。
でもその時、本当に戻れたとして、やり直しても私は失敗していたと思う。
自分の無知を認める事、を知らなかったから。
それだけでなく、自分一人で闘っている気になって、周りの支えに気づけなかったから。
今、遠回りしたから出会えた人達がいる。失敗と後悔をして、気づいた私がいる。
それでも私は「何か」になれたわけではない。
けれど、なりたい「何か」の形がみえてきた。
演劇を通して、闘っている人、傷ついてる人たちに寄り添いたい。
人によってはなんの意味も無い事かもしれない。でも、誰かの「何か」になれるかもしれない。
それなら私はその「何か」になるために足掻こうと思う。
一人では、私は何にもなれない。
宮本あゆみ twitter