劇団員より、東京公演へ向けて・さおり
vol. 5 2018-08-29 0
私は正直生きることがしんどい。だからって自分では死ねない。嗚呼、くだらない。
でも、私が私として生きていくことを許された場所だと確信したのが舞台。芝居。
ありのままの私を晒すことが歓迎された場所。私以上に私でいられる場所。ここでなら生きていても良いのではないか、生きていける。そう信じられた。
身体と声と心を晒し、伝え、自分が居ることの証明をする。
観客という様々な生まれ、価値観、身体、声を舞台という場に集め、刹那ながらも時間と作品を共有することで、繋がり、希望、同じだということ、各々であることの喜び…観客がそんな想いを得ることで、一人一人の変化、未来への一歩となることを信じている。そうして私の全身で伝えていきたいから、舞台に立つ。様々な想いを受け止め感じた者の使命として。
今回の作品はその繋がりや一歩をより一層感じられるものになるのではないかと期待している。いや、そうしていけると確信している。
ごくごく小さな世界なのかもしれない。だから独りで抱え込んでしまう。でもそれは数多くの一人一人に存在する世界。あなたにも私にも。それを共有できたら・・・どうなるのだろう。
疲れ迷い、立ち止まるかもしれない・・・懲りずに。それも全部観て欲しいから。作品に込めるから。しんどいのは生きていたいから。それを込めるから。
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