『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル』モニター試写会を行いました
vol. 55 2018-02-26 0
昨日、日本橋映画祭さんのご協力のもと、『毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル 〜最期に死ぬ時。』のモニター試写会を開催しました。上映後にご協力をお願いしていたアンケートには、参加者の皆さんのご感想やご経験がギッシリと書き込まれていました。
※写真はアンケート記入中の様子です。
せっかくなので、寄せられた感想をいくつかご紹介いたします。
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<家族の立場から>
もし私の両親が…そんな想定が少しずつリアルに感じられる30代だからこそ、いろいろな選択肢を知る必要があるのだと思いました。少しずつ老いていく父や母と、もっと話がしたくなりました。
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父は認知症で病院で亡くなった。最後の数年は話すこともできなかったため、本人が望む最期を迎えられなかった。悔やまれる。
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昨年5月に祖父がしりもちをついたことをきっかけに、寝たきりとなり、認知症の症状が少しみられるようになりました。それまですごく元気だっただけに、家庭内は大パニックになりました。初めての介護でいっぱいいっぱいの母と祖父の様子を目の当たりにし、これが「老老介護」かと危機感を覚えました。命の終焉について少し意識し始めたタイミングで映画を鑑賞し、「命」とはその人自身のものである、ということを改めて認識できました。
<介護・医療従事者の立場から>
働いていたグループホームで看取りを行うことになりました。入居者の方が死に向かっていくことに対して、支援の仕方や死ぬことへの恐怖など、職員からいろいろな意見が出て、その度に会議をしたことが思い出されました。介護の現場や死についてなど、地域の人や職場の人に伝えたいときに、この映画を観てもらえればわかってもらえると思いました。
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精神科病棟で作業療法士をしています。生活・人生に医療が入り込みすぎることは必ずしも幸せにつながらない、と改めて感じました。あくまで主役は「ご本人」ということを忘れずに関わっていきたいと思います。
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病院の介護職として勤務しています。寝たきりの方が多くて、ご自身で「どういう死に方をしたいのか」を考えることもできない、選択肢が限られている方ばかりだと思いました。「終活」というのは元気なうちからやっておいたほうが、ご本人だけでなく、遺される家族にとってもいいのかなと思いました。
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そのほかにも「この家族(=関口家)をずっと見ていたい。上映時間がもう少し長ければいいのに」「人生の最後をどうするかという問いは、介護経験に関わらず誰もが向き合うテーマなので(過去2作と比べ)さらに共感性が高かった」という嬉しいご感想もありました!
アンケートにご協力くださった皆様、本当にどうもありがとうございました!
さらに、この日はサプライズもあり、facetimeを利用したビデオ通話で、日本橋の会場と横浜の関口監督をでつなぎ、質疑応答も行いました。最初の質問が出るまでに多少逡巡する時間が流れましたが、1つ出てしまえば、2つ、3つと質問が続き、映画の内容や「死」について、より深い話が繰り広げられました。
質疑応答の内容についてもゆくゆくご紹介できればと思っていますので、こちらもお楽しみに!
【「毎アル ザ・ファイナル」公開情報】
2018年7月14日(土)より、ポレポレ東中野、シネマ・チュプキ・タバタにてロードショー!
東京以外の地域は順次公開予定です。「観たい!」と思っていただけましたら、お近くの劇場にリクエストをしていただけると嬉しいです。お一人お一人の声が、大きな力となります。