FUNDED
代表 山口松之進の想い(3)
vol. 20 2020-02-28 0
最後に代表の山口の想いを書きます。
～Food Campが真に目指す「100年後の福島」～
「なくしたもの、見つけたもの」
東日本大震災、東京電力第一原発の爆発
福島県に住む我々にとっては
避けては通れない問題です。
東日本大震災で
多くのみなさまが被災をされ、
それぞれにたくさんのものを失いました。
毎日生活を共にしてきたお茶碗や湯呑み
長年慣れ親しんだ家
中には
同居していたお孫さんや家族が県外へと去ってしまった方も。
いまだに戻らない現実
震災後５日間、私は会社に泊まりこみました。
物資が不足する中、農家の社員の方々が毎日おにぎりをたくさんつくって持ってきてくれて
食べものには何不自由なく過ごせました。
家族や両親、親戚と「話す時間」が増えました。
近所のみなさんとの「あいさつ」が増えました。
ガソリンがなくなり、
社会生活全体がマヒし、
今までの速すぎた時間の流れが、
いい意味で止まったように感じました。
「人のつながりのありがたさ」を感じました。
東京資本の大手チェーン店ではなく、
地元に密着した中小企業だからこそ出来る役割
が必ずあるはずと確信しました。
「笑顔」のあるところに
人は集まってきます。
私たちが郡山・福島で
毎日笑顔で元気に生活していれば
いまだに避難したままの方が帰ってきたり
通り過ぎようとしていた人が立ち止まったり
たまたま訪れた人が再度お越しになったり
一度田舎を離れた若者がＵターンしたり。
「Food Camp」が「美味しい」を通じて
「地域の笑顔」を増やし
生産者と消費者を繋ぎます。
生産者とシェフを繋ぎます。
初参加の人とリピータの人を繋ぎます。
都会の人と田舎の人を繋ぎます。
時代を超え
様々な世代をも繋ぎます。
地元郡山・福島から
たくさんの笑顔を発信し
失われた過去と見つけた未来を繋ぎます。
そして
Food Camp は
自然と人間を繋ぎます。
138億年前にビッグバンと共に
宇宙が出来てから
地球が誕生し、
生物が生まれ、
動物が生まれ、
人類が生まれた。
大気・水・土・生物・・・
地球は長い時間をかけて
自然循環しながら
進化成長してきました。
その過程の中で
氷河期もあり
火山の爆発も有り
大地震もあり
ハリケーンもあり
隕石の衝突もあった。
全てが
自然の進化の過程の一部。
恐竜が滅びたのも
全てが『自然の摂理』。
その過程の中
人類が火を扱い、
道具を作り、
定住して農耕をはじめ
動力を発明し、
電気を発明し
現在の豊かな社会が出来ていた。
その一方
「地球は悲鳴を」あげている。
人間が急成長してきたほんの数百年間
その中でもこの100年、数10年、
人間生活は格段に豊かになったが
この間にたくさんの動植物が滅んでいる。
自然が長年かけて築きあげてきたものが壊れている。
これも本当に自然の進化の過程なのか？
自然の摂理に沿っているのか？
人間のこの成長も
神様の想像の範囲なのか？
そしていま
スマートフォンで何でも出来てしまう時代
わからない言葉があれば、辞書代わりに
道がわからなければ、地図代わりに
天気を調べたい時もスマホ
雨雲レーダーを見れば
何時間後に、いや何十分後に
雨が降りそうか、がわかってしまう。
「ツバメが低く飛ぶと雨」
「朝もやの昼日和り」
「朝焼けの日は雨」
「トンビが空高く輪をかくと晴れ」
その地その地に伝わる天気にことわざ
「先人の知恵」であり、
人間の積み重ねてきた能力がなくなっていく
人は空を見上げることがなくなってしまうかも
ＩＴが進化し文明が進化したと言いますが
動物としての人間は退化しているのではないか？
大空の下での「開放感」
川のしぶきの「清涼感」
森林の中の「静寂感」
そして
大地の恵みを口にする「生命感」
大自然の中に身を置き
長年の中で築き上げてきた
人間本来の感覚を取り戻すことにより
自然とともに進化成長できるのだと思う。
自然に身をおき
体全体で自然を感じて欲しい。
五感で季節を感じて欲しい。
ITに頼りきるのではなく
ITを活かしきるためにも
人間の本能を活かして
自然と共に進化していかなければならない。
また
「3月11日」がやってきます。
もうすぐ東日本大震災から9年。
そして、
原発事故から9年。
もう、9年・・・なのか？
まだ、9年・・・なのか？
75年前
原爆が落とされた街、広島
当時、今後100年は人間が住めないと言われた街が
いま、世界に誇る平和都市広島に。
原爆を作るのも人、
原爆を使うのも人、
戦争を起こすのも人、
広島は、「人と人の関わり方」を学ぶ場所
原爆ドームを見て、みな平和を願う。
原発事故は自然を甘く見た人間への警笛
地震、大津波は
『自然の怒り』の姿
科学技術がどんなに発達したとしても
人間が自然を超えることは出来ない。
また同時に、
自然は人間に素晴らしい恵みをもたらす。
磐梯山、安達太良山、阿武隈川、猪苗代湖・・・
その自然が、
虫、魚、けもの、鳥、を育て
そして、
澄んだ空気、
透き通った水、
ふくよかな大地が
四季の食材をもたらす。
何億年もかけて築き上げられた自然循環
それはまさに、
『自然の微笑み』
100年後、
「自然と人の関わり方」を学びに、
世界の人が『必ず訪れるべき場所』として
福島がなっていたい、と願っている。
1974年(昭和49年)の夏、
11日間に渡って郡山市の開成山公園で開催された
『ワンステップフェスティバル』。
富士ロックより早く
日本での野外ロックフェスの第一号といわれる伝説のイベント。
『街に緑を、若者に広場を、 そして大きな夢を』
をテーマを掲げた地元の若者たち手作りのイベント
そのイベントの最後に出演したニューヨークから駆けつけたオノヨーコさんが最後に歌ったのが
『夢を持とう』
その歌詞には
『一人で見る夢は夢で終わるけど、
みんなで見る夢は必ず実現する』と。
自然で遊び
自然を食し
自然から学ぶ
自然循環の生活の中で育った
100年後の福島の子どもたちが
自信を持って
自分の言葉で
「福島が大好きです！」
「郡山が大好きです！」
と語っている姿
「Food Campの目指す夢」は
そんな「福島の100年後の姿」です。
大きな大きな夢です。
夢へ向かって
Food Campは既に一歩を踏み出しました。
また一歩、また一歩と進みます。
一人では到達しません
一世代では到達しません。
三世代かかるかもしれません。
何年かかっても
何世代かかっても
夢へ向かって進みます。
未来の福島の子どもたちのために！
クラウドファンディング
いよいよ最終日！！
泣いても笑っても今日限り。
最後のお願いです。
どんなの支援でも結構です。
「福島の１００年後の夢」
皆さんも一緒に夢を見て下さい！
ぜひとも
ご支援の程よろしくお願いいたします。
孫の手トラベル
代表取締役 山口松之進