Magadipita 7号に込めた私たちの想い 02
vol. 8 2020-01-04 0
こんにちは。Magadipita編集部員の大河原です。
7号では「ちょっとひと手間」の企画を担当しました。
今回は、企画の中で紹介した喫茶店の一つ、「カフェ・ロマーノ」に行った時のお話。
少し肌寒さを残す春の日。友人と鎌倉を散歩していた私は、こじんまりとしたカフェを、小町通りで見つけました。ちょうど休む場所を探していた私たちは、そのカフェを訪れることにしました。それが、「カフェ・ロマーノ」との出会いです。
小町通りの喧騒とは対照的に、落ち着いた店内。常連さんとマスターが楽しげに会話を交わしています。注文したコーヒーとケーキが届きました。コーヒーを口に運ぶと、優しい香りに心が温かくなりました。
お会計をしてお店を後にしようとしたその時。「美味しかった?」そうマスターが尋ねてきたのです。美味しかったと答えると、マスターは「よかった」と優しい笑顔で答えてくれました。カフェ・ロマーノは、体だけでなく心も温めてくれる、そんな場所でした。
Magadipitaで喫茶店を特集することに決まった時、私は真っ先にカフェ・ロマーノを思い出しました。早速取材に行かせていただくと、思った通り、カフェ・ロマーノは私をにこやかに迎えてくださいました。コーヒーの淹れ方、自家製ケーキの作り方、エスプレッソマシーン、そして趣味のバイクにいたるまで、マスターはご自身のこだわりをたくさん語ってくださいました。
取材で一番印象的だったのは、その時のマスターの楽しそうな表情です。「こだわるっていうのは、面倒臭い。好きだから、こんな面倒なことを続けられる。」マスターのこの言葉が、今でも私の心に残っています。好き、という気持ちが、このカフェ・ロマーノのコーヒーの美味しさと温かな空間を生み出していたのです。
好きなことをするというのは、時に難しいこと。好きではないことを選択しなければならない局面も、人生において何度もあるでしょう。でも、何か大事なことを選択するという時に、まずは好きかどうかという基準で考えてみる、ということも大切なのかもしれません。
最近は特に、周りの選択や、周りの「好き」に応じて選択が影響されていることが少なくないはず。
一緒に「選択」について考えましょう。
皆様のご来場をお待ちしています。