Magadipita 7号に込めた私たちの想い 01
vol. 7 2020-01-04 0
こんにちは。Magadipita編集部員の芝原です。
7号で、「あなたとわたしのいただきます」の企画を担当しました。
私はもともと食べることが大好きで、初めは、食べ物に焦点を当てた企画を作りたいというふわふわしたイメージを持っていました。企画を考えるにあたって、今号のテーマである『時代と選択』と絡めて、これからの未来にはどのような食のカタチがあるんだろう?みんなどんな食べ物を食べているんだろう?という問いを立ててみました。
これから先、東京オリンピックも控え、ますます日本には多様な文化を持った人たちが集まるのかな?食生活もそれに伴って多様化していくのかな?
そこで興味を持ったのが、ヴィーガンという食のカタチ。なんとなく聞いたことがあった言葉でしたが、日本ではまだあまり馴染みがなく、過激だというイメージを持たれがちなヴィーガン。正直私も、初めは「物足りなそう」とか「やりすぎなんじゃないかな」とか、マイナスのイメージを抱いてしまっていました。今回、この企画でヴィーガンを取り上げることで、未来に向けた食生活を読者に少しでも知ってもらえたら、というコンセプトでスタートしました。
ヴィーガンは新しい食生活だという前提で、未来ばかりに目を向けていましたが、取材しているうちに、「新しい」ものではないということに気づかされました。それは、ヴィーガンの思想の根底にある、動物の命をいただいていることを意識する、という考えは、日本に昔から存在する動物の命をいただくことに感謝する精神と通じている、ということ。そしてそれは今も食卓で欠かせない「いただきます」という言葉に現れているのではないか、ということ。過去と未来のパズルのピースが繋がった、そんな瞬間でした。
それを知った時、私は本当に驚きました。ちょっとした共通点を見つけるだけで、こんなに安心感を得られるのか!と。
これは今回の食というテーマに限らず、様々なことに言える!と強く思いました。たとえば、絶対に仲良くなれない!無理!と思っていたクラスメイトと、同じキャラクターのクリアファイルを使っていたということをたまたま知って、それがきっかけでちょっと親近感を持つようになったりとか。小さなきっかけで知らなかったものを少し身近に感じることができるようになる、という喜びを読者にも感じてもらいたい!そういうふうに思うようになり、単なる新しい食生活の紹介に留まらず、より深いメッセージを読者に感じてもらうための企画となるよう、奔走してきました。
そして、知らないものに対して、私たちがどれほど自分のものさしで良し悪しを決めてしまっているのか、それに対して言われた本人はどのような気持ちになるのか、ということを考えさせられました。やはり「興味を持つこと、知ること」が大事なんだと実感しました。
自分にとって当たり前ではない選択肢にも目を向けてみる。そして目を向けるだけではなくて、それについて知ろうとする。そんなことも今の時代の中では必要なのかもしれません。
クラウドファンディング は残り2日。イベントまで残り1週間。
「選ぶについて見つめて、考えて、表して。」
一緒に自分の選択肢、他の人の選択肢について見つめ直してみませんか?
皆様にイベントでお会いできることを楽しみにしています。