完成のご挨拶
vol. 19 2014-10-07 0
台風一過、東京の空は秋晴れとなりました。
みなさまのご支援のおかげで無事にMotionGallreyも
終了し、目標の500万円をおよそ73万円も上回る
ご支援をいただきました。
ここに、スタッフ一同を代表して心より御礼を申し上げます。
そして、もう一つご報告があります。
はMotionGalleryが終わって、1週間後に
「小さき声のカノン ー選択する人々」が完成いたしました。
最後の作業はサウンドトラック全体のチューニングでした。
一つ一つのカット、シーンで複雑な音の絡みがあります。
現場の声、バックグラウンドのノイズ、音楽、ナレーション
などがどんなバランスであるべきかを、判断し、調節しながら
全編のサウンドトラックを完成させていくのです。
何度も何度も、実際音と映像を合わせて
やってみないと判断ができないので
物理的に時間がかかります。
高価なスタジオを使うので時間がかかればそれだけ
かなりの予算がかかります。
それでも、ここで手は抜けないので納得する音のバランスを追求して、スタッフが格闘した末、
ようやく映画のサウンドトラックが完成しました。
MotionGalleryと並走してきた映画の仕上げ作業。
皆様の応援がどれだけ、力になったか、
改めて御礼を申し上げます。皆様のご支援なしには映画は
仕上がらなかったのではないか、と思えます。
日本政府はチェルノブイリで住民を1ミリシーベルトで線を引いて避難させ、
放射線防護のために莫大な国家予算を使った前例から、
「避難させない、情報でコントロールする」という方針を
事故の前から、ある程度想定して決めていたらしい、という情報が最近届きました。
その真偽はともかく、実際行われていることはそういうことです。
チェルノブイリで行われた対策から遥かに後退したやり方が日本で行われています。
大きな力と意志がそこに働いているのではないか、と思われます。
「小さき声のカノン」はその大きな意志にまっこうから対立するのではなく、
そんな状況の中でサバイバルする知恵を共有するために作りました。
この、放射能汚染時代に、子どもたちを病気にしないで、
生き抜かせるためにできることはまだまだ沢山あります。
少しでも希望を増やしていけるように、
これからも、応援をよろしくお願いします。
そして、
産まれたばかりの小さな映画をたくましく育てて下さいますように、
皆様の力を貸して下さいますよう、
お願い申し上げます。
深い感謝を込めて、
映像作家
鎌仲ひとみ