裸足の運動会
vol. 12 2014-08-28 0
新米制作スタッフ ミヤジマです。
アップされている動画の中で登場するこのシーン。
二本松市にある岳グラウンドで、同朋幼稚園の運動会が行われています。
多くの方が想像する運動会は、どんな風景ですか?
リレーがあり、騎馬戦などがあり、綱引きがあり、
それは屋外の校庭で行われているように思います。
ちょうど写真のように晴れていたりして。
この同朋幼稚園の運動会も当たり前のように屋外で、
多くの競技やかわいいダンスなどが行われました。
そこには子供たちの弾けた笑顔や多くの保護者の方の涙がありました。
しかし、この岳グラウンドで行われた運動会は、
ただこの日を迎えたわけではありません。
今もなお高い線量が残る場所がある二本松市で、
裸足で行える運動会をするために、
線量の低い場所を探し、見つけた使われずにいたグラウンド。
そのグラウンドをさらに線量を低くするべく、
多くのボランティアの方々、お父さんたちが除染を行い、
市内でも最も線量の低い場所を作りあげていったのです。
しかも、子供たちに良い環境を作りたいという思い一心で、
裸足で気持ちよく運動ができるように、
小さな芝生のポッドをひとつひとつ植えていったのです。
この日子供たちが走ったグラウンドはそんな場所です。
そのグラウンドを作っていく中でも中心的に活動されたのが、
NPO法人『TEAM 二本松』です。
TEAM二本松の活動をご紹介します。
下記、HPより転載【活動内容】
①飲食物の放射能測定室
環境放射線量が高くなってしまった地域に住む我々にとって、最も重要な課題の一つは、「内部被曝を避けること」です。つまり放射能を持っている飲食物を摂取しないことです。その為に、飲食物の放射能測定装置(http://www.oken.co.jp/web_oken/images/fnf-401.pdf)を購入し、市民放射能測定室を設立致しました。(詳細は『市民放射能測定室の概要』ページを御覧下さい)
②幼児の定期的一時疎開の促進
細胞分裂の活発な幼児たちは、放射線に細胞が傷つけられても、一定期間(一週間程度)の、放射線量の低い地域(0.1μsv/h以下)への一時疎開で、その修復が追いつくと言われています。この定期的な一時疎開の有効性は、チェルノブイリ原発事故後の子どもたちの健康調査で裏付けされています。
③除染活動
子どもたちにとっては、積算被曝量を抑えること(年間1msv以下)が最重要です。子どもが長時間滞在する場所「学校(幼稚園・保育園)」と「自宅」を0.1μsv/h以下にしなければなりません。0.1μsv/h×24時間×365日=0.876msv(1msv以下)。
以上
これだけの活動を継続していくのは並大抵の努力ではありません。
被ばくから子供たちを守りたいという思いが結集して、
市民の力が環境を変えていっているのです。
この「小さき声のカノンー選択する人々」には
多くの市民の思い、力が宿っています。
ぜひ一緒にこの映画を完成させ、そして多くの方に届けていきましょう!
引き続きご支援宜しく御願いいたします!
ミヤジマ