セクハラの認識には時間差がある
vol. 4 2019-08-26 0
監督の舩橋淳です。
いま撮影済みの素材を、鋭意編集中です。100時間を越える素材があるので、プレビューする(メモを取りながら撮影素材全部を見ること)だけでもものすごい時間がかかってしまい大変です^^)
ドキュメンタリーも含め毎回映画を撮るたびに思うんですが、編集の前半は、頂上が果てしなく遠く見えない登山のような気がします。
ところで、今回はリサーチの段階でセクハラについて、僕が学んだことを共有したいと思います。
それは、「セクハラの認識には時間差がある」ということです。
セクハラやハラスメント一般は、社会での複雑な関係性(例えば雇用関係、上下関係など)の内で起きるのが殆どであり、その場合、被害者は加害の瞬間にすぐさま「ハラスメントされた!」と認識できないことが多いのです。そのため、その場で拒否の声をあげることが出来なくて、後ほど裁判になった時に「された時にすぐ拒否しない方が悪い」という議論に落とし込まれたりするケースもあります。
これは、セクハラの被害の瞬間と、被害者が被害の認識に至る瞬間とにタイムラグがあるという事実があまり知られていないことに起因します。僕も当初知らなかったので、皆さんとぜひ共有したいと思いました。
以下の特別記念鼎談でも詳しく説明しています。
中盤より少し後半の、「セクハラの認識には時間差がある」をお読みください。
舩橋淳
8月26日