リーダーハウスに音楽室ができるまで①〜羽音Rock!2013編〜
vol. 16 2021-07-10 0
先週の7/3、4にみんなで解体作業をした音楽室。今日は、その音楽室がどうしてできたのかをお話ししたいと思います。(写真多めで少し長くなりますので、お時間のある時にご覧くださいm_ _m)
羽根木プレーパークのリーダハウスにあった「音楽室」は、もともとあったものではありません。2014年3月、当時羽根木に遊びにきていた若者たちによって作られたものでした。
そして、その大きなきっかけとなったのは、2013年に開催されたライブイベント「羽音Rock!」でした。
若者企画のライブイベント「羽音Rock!」(2013年)
羽根木プレーパークには、乳幼児や小学生はもちろん、中高生や若者たちも遊びにきます。乳幼児親子や小学生が帰る夕方の時間帯にフラッと訪れて、だべったり、ギターを弾いたり、ぼーっとしたり、じゃれてくる子どもたちと遊んだり、ベーゴマをしたり、遊具づくりを手伝ったり。。。気の向くまま、思い思いに過ごしています。
中高生・若者たちが夕食をみんなで作って食べる「夕食会」(2013年)
ウォータースライダーで遊ぶ若者たち。遊び方もダイナミック!(2015年)
急に即興ライブが始まることもしばしば(2015年)
そんな彼・彼女たちの「自分たちの手で音楽イベントをやってみたい!」という思いから、2013年、ライブイベント「羽音Rock!」企画が始まりました。
「羽音Rock!」企画者の若者たち。リーダーハウスにて、まちづくりファンド申請の企画会議。
まちづくりファンドの申請・プレゼンから始まり、羽根木公園で行われる「雑居まつり」との同時開催イベントとして、地域の皆さまともつながるべく雑居まつりの実行委員会にも出席。PA講習合宿、舞台設営、グッズ制作、機材調達など、企画者の若者たちが中心になって進めました。
リーダーハウスの壁面に隣接する形でステージを組み、大きなドームをかけるという壮大な舞台装置を設計。「こんな大掛かりなセットが本当に作れるのか?」という不安も抱えながら、「でも、やりたいと思ったことをとにかくやってみよう!」と一歩を踏み出しました。
出演者による全体ミーティング。ステージやグッズ制作、当日のタイムテーブルなどを話し合って決めていきます。学校や仕事が終わった後、若者たちが集まりステージ作りを進めます。組み方を間違えないように各材を色分け。歪みが出ないように慎重に組み立てていきます。日中はその作業を来園者のお母さんたち、子どもたちが引き継ぎます。雨よけと防音を兼ねた「ドーム」を作成。近隣からいただいた竹を割り、ドームの骨組みを作ります。
企画者のみんなの熱意に巻き込まれ、出演者はもちろん、ライブに出演しない若者や来園者の親子、地域の大人たちも一緒になって準備を進め、ついに巨大なステージが完成!出演者もこの日に向けて各々練習を重ね、ライブ当日を迎えました。ここからはライブの様子を写真でお楽しみください!
そして2013年10月13日、羽音Rock当日の朝。出演者全員でライブスタート!企画者バンド「キャラメル・ポップコーン」の4人から最初のごあいさつ羽根木プレーパークに遊びに来る「大きな木保育園」の子どもたち羽根木プレーパークを拠点に活動する自主保育「ひろば」のみなさん同じく羽根木で活動する「ピッピの会」OGママによる「劇団おばちゃん」
この羽音Rock!で人生で初めてライブステージに立った小学生二人組子どもを背負ってギターを弾き歌うママも!リーダーハウスの屋根の上は特等席。ここから見るステージは格別!3.11をきっかけに有志ママたちで結成された「羽根木割烹着ーず」とプレーリーダー・たかのコラボ大トリは企画者バンド「キャラメル・ポップコーン」。客席もステージも最高潮の盛り上がりに!
若者が中心となり、地域の子ども・大人たちを巻き込んで作り上げた「羽音Rock!」はバンド数9組、総勢166名が出演する一大ライブイベントとなりました。この大成功と盛り上がりにより小さな子どもたちも触発され、羽根木プレーパークに音楽ブームが到来。この年以降、雑居まつりに合わせていろんな若者たちが「羽音Rock!」を企画・開催し続けています。
しかし、住宅地に隣接して立地する羽根木プレーパークには「音」の問題もありました。「プレーパークで気兼ねなくもっと音楽を楽しみたい!」という若者たちの声から、2014年3月、リーダーハウスへの「音楽室増設計画」がスタートしました。
【リーダーハウスに音楽室ができるまで②~音楽室増設計画~に続く】