現在のリーダーハウスができるまで
vol. 6 2021-06-23 0
クラファン3日目の今日は「現在のリーダーハウスができるまで」の物語をご紹介します。
初代リーダーハウスの外観
羽根木プレーパークの事務所機能のみならず、子どもたちの大型遊具にもなっている現在のリーダーハウスは二代目にあたり1991年に完成したものです。
初代のリーダーハウスは1982年、現在の流し場のあるあたりに建てられました。しかし狭い上に、使っているうちに基礎が沈み、板材の痛みも激しくなったため、1987年の定期総会にてプレーパーク開園10周年記念事業として建て替えが行われることになりました。
最初に気運を盛り上げるためのコンペを行い、子どもたちからも含めて20数点の応募があり、それをもとに建築家を交えて図面化したものが現在のリーダーハウスです。
現リーダーハウスのコンペ審査会の様子
その過程でログハウス建築というアイデアを得て、1988年4月に古電柱85本を長野県塩尻で入手、80人もの助っ人の手で羽根木まで運ばれました。
長野県から運んできた古電柱を羽根木公園に運び込む様子
途中では、ログハウスのイメージを膨らませるワークショップを開催したり、チェーンソーの講習会をしたり、建築家の意見を聞いたりなど、手作りながら慎重に工事を進めました。
現リーダーハウスの建設工程表
着工は1988年の11月、一年がかりで工事を進めて1990年1月に棟上式を行いました。そこから内装に着手、完了したのは1991年秋、引っ越しが終了したのはその年の12月でした。
現在のリーダーハウスは、建て替え事業がスタートしてから丸3年と200人を超える人の手でようやく完成したのでした。
子どもたちと一緒に地鎮祭
ログハウスの基礎で遊ぶ子どもたち
みんなで古電柱をログハウス状に組み上げていく
棟上げ式の様子。完成した屋根の上から「餅まき」をした
完成したばかりの現リーダーハウス(外観)
完成したばかりの現リーダーハウス(内観)
新リーダーハウス完成パーティーのお知らせ
そして初代リーダーハウスは1992年1月に解体され、跡地活用を考えるワークショップを経て、現在の流し場になりました。
初代リーダーハウス解体中
参考:大村璋子「遊び場づくりハンドブック~自分の責任で自由に遊ぶ」(2000年)