フラメンコの聖地・ガルロチの記憶を残したい！
写真集「GARLOCHÍ」出版プロジェクト

タブラオ・フラメンコ・ガルロチの最終招聘公演もあと4日となりました。

最後のグループのリーダーはマヌエル・リニャンというとても人気がある有名な踊り手さんです。今回の公演は、少し変わっています。
リニャンが女装して踊るのと、男装で踊るのと、２種類のプログラムがあるんです。

不思議なもので、短髪、ノーメイク、パンツスタイルで踊る男装バージョンでは、ふとした瞬間に女性的な柔らかい表情を見せるリニャンの写真が残り。
長髪のウィッグに劇場公演向けの舞台化粧で踊る女装リニャンの写真の方がなんだかマッチョなんです。

女性と男性を分けるものは一体なんなんでしょう。

「男性と女性の性差ははっきり分かれているものではなくて、その間はグラデーションである」
今年3月に72歳で亡くなった日本の女装愛好家キャンディ・ミルキィさんという方が、かつてドキュメンタリー番組でそんなことを言っていたのを思い出しました。

何にせよ、この公演、特に女装バージョンは写真に残すのが難しいです。
カメラのパラメータの設定から見直しています。
画像としてのインパクトは失われても、もっと優しく撮る方が良いような気がして。

舞台写真とはいえ、結局私は人間を撮っているのだから。