京都へ行ってきました! 展示は明日まで展示中!
vol. 34 2025-09-06 0
ご無沙汰しています。新谷です。
まだまだ暑い日々が続いていますが、みなさまお元気ですか?
『航海記 Notes from a Voyage』を出版してから、早3ヶ月半が経とうとしています。
その間、本屋さんに置いていただいたり、高松のイベントへ行ったり、『航海記』を伝えるべく様々な活動をしてまいりました。
バタバタとしているうちに気づけば3ヶ月が経過していました!
時が経つのはあっという間ですね。
アップデートで色々と報告したいことが溜まっているのですが、
まずは直近の京都のことから。
* * *
明日まで、京都の国際交流会館で東京製本倶楽部による国際製本展「ルリユール、美術」が開催されています。
今回、このグループ展で赤井都さんによる『航海記』豆本3種、上製本が展示されています。
私は赤井さんとともに、展示初日に作品の設営に行ってきました。
2泊3日の京都の旅です。
航海記の展示風景。なかなか良い感じです。
オープンギリギリになんとか形になりました。
この展示スタンドは吉成虎維氏作。日本語、英語ともに本文ページも見ていただきました。
うれしい再会! 豆本の本文の紙は、息子さんたちが一枚一枚紙漉きをして制作してくださいました。
豆本も、書店版もみなさん興味深く手に取ってくださいました!
じっくりと時間をかけて見てくださる姿。ありがたいです。
3年ぶりの京都は優しかった。突然の連絡にも関わらず展示に駆けつけてくれた友人、思いがけずに会場でお会いできた方や、香港からこの展示のために京都へ来た方と出会い、とてもうれしい時間でした。
他の出品者の方々の作品はどの本も宝石のようでした。以前、日本豆本協会会長の田中栞さんが、「本はね、中身と外見がバラバラではいけないの。中身を外側がちゃんと伝えていないと」と言っていたことが蘇ってきました。
中身の作品を理解し、それをどう装丁として、本として表現するのか。様々な色合いの革や箔押し、図柄などが一体となってそれぞれの本が存在感を放っていました。
素晴らしかったです。
素晴らしきルリユールの世界。一冊一冊の持つ美しさ、力がすごかった。
さて今回は、もう一つ自分の中でテーマがありました。
京都の本屋さんに『航海記』を取り扱ってもらうこと。
せっかく行くのだから、営業をしないと!と自分にハッパをかけて京都へ向かいました。
営業が苦手な自分としてはがんばりました。4件、なんとか回ってきました。
よくやった、と自分を少しだけ褒めてあげようと思います。
そして嬉しいことに、誠光社さんがその場で10冊仕入れてくださいました!
感激です。ありがとうございます。
さらに、来年、誠光社さんで『航海記』の展示をさせていただけることに。
来年の春、また京都に伺うことになりそうです。うれしいです!
誠光社さんの前で赤井さんとパシャリ!
そして一番うれしかったのは、作者である赤井都さんと一緒に、京都の街へ『航海記』を持っていけたこと。
遠い街を作者と旅できるのは幸せなことだ。
一人一人に、この物語を伝えていく。そこに一緒に作者がいる。
京都の川床で風に吹かれながら、月を見上げた夜は格別でした。
行ってよかった。行動すれば、縁が繋がっていくのだなと、手応え十分な旅となりました。友人夫妻との再会にも感謝。すごいタイミングで会えて、本屋さんにも同行してくれて、
夕食を食べながら、ものづくりについて語り合えた。
全部が川の流れのように運ばれていく感じでした。
展示は明日まで開催していますので、もしお近くの方は、
ぜひ足をお運びいただけたらうれしいです。
(展示終了間際のお知らせとなってしまい、申し訳ありません!)
〈展示概要〉
第12回東京製本倶楽部国際製本展「ルリユール、美術」
12 ème Exposition de Tokyo Bookbinding Club : Reliures, Arts
2025年9月2日(火)-9月7日(日)11:00-18:00
(2日は14:00から、7日は15:00まで)
現代のルリユールは、伝統的な手法の作品からコンテンポラリーな美術領域の作品まで、実に多様です。今回の展示では、海外で出版されたり日本で翻訳された書物、版画やイラストレーション、写真などを素材としたルリユール作品およびブックアート作品をご紹介いたします。作家の個性や装飾、デザインコンセプト、すなわち「美術」としてのルリユールをお楽しみください。
https://bookbinding.jp/event_ex2025_0724
京都市国際交流会館 姉妹都市コーナー・展示室
606-8536 京都市左京区粟田口鳥居町21
主催:東京製本倶楽部
共催:(公財)京都市国際交流協会
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