【応援コメント11 】あまのさくやさんから応援コメントをいただきました
vol. 23 2024-12-18 0
いよいよ残り3日。最後のラストスパートです。
コレクターの方々129人、応援額96%となりました。
気づけば目標額が近づいてきております。たくさんのご支援をありがとうございます!
もし応援しよう、誰かに伝えようと気にかけてくださっている方がいらしたら、最後の3日間、お力添えのほど、どうぞよろしくお願いします。
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あまのさくやさんから応援コメントをいただきました!
絵はんこ作家であり、エッセイストでもあり、さらにこの10月に岩手県の紫波町図書館館長に着任したあまのさん。
11月には岩手から東京に帰省しているタイミングで、豆本『航海記』の展示にもお越しいただくことができました。
新婚ほやほやのあまのさんがパートナーの航さんと一緒に山小屋へ。
そう。パートナーの方のお名前は「航」さんなんです。
これは読んでいただかないと!と思いましたよ。
夜の山小屋で静かに『航海記』の世界を漂っていかれました。うれしいです。
それぞれの読書席で『航海記』を読む二人
これからまさに人生の新たな航海が始まるお二人。さくちゃん、航さん、おめでとう!よい航海を!
『航海記』の書店版は、紫波町図書館に置かれたら良いな、と勝手に夢想しています。
実は今年の夏、盛岡から花巻に向かう道中で紫波町図書館に立ち寄ることができました。
図書館というとシーンと静かで会話は極力控えめ、どこか緊張感のある空間…というイメージでしたが、紫波町図書館は、明るい空間にうっすらとBGMが流れ、和やかに会話もできる落ち着いたカフェのような場でした。
なんだここは…心地よい!
紫波町図書館について詳しくは、あまのさんのnoteに詳しく書かれていますのでぜひ。
その頃、『航海記』の書店版の構成について悩んでいた私は、すかさず図書館司書の方々に尋ねました。「表紙からは日本語、裏表紙からは英語の本はありませんか?」と。
似たような本があったら見てみたいなとちょうど思っていたのです。
カウンターにいた司書の方々は、すぐに探し出してくださいました。
みなさん柔らかい笑顔で、でも機敏な動きで「これなんかどうですか?」とあっという間に何冊も本が重ねられていきました。
わあ、うれしい!
ワクワクしてきた自分の気持ち、今も鮮やかに思い出します。
ありがたいなあ。こんな図書館が自分の街にあったら楽しいだろうなあ。
街の人たちは、気負いなく本とも人とも出会えるんだろうなあ、なんて考えていました。
さてさて、前置きが長くなってしまいました。
あまのさくやさんからの応援コメントです!
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漕ぎ出す私のそばにいてほしい本。
あまのさくや(作家/紫波町図書館館長)
海のそばに暮らしたことのない自分にとって、海は、なんだか少しだけ怖い。だけど船にもめったに乗らない私ですら、人生の分かれ道を行くときは、「漕ぎ出す」「漂う」「舵を切る」という、海や船にまつわる感覚があるのはなぜだろう。
海は果てしない自由と隣り合わせで、どこにでもいけそうな無敵感を感じることもあれば、自分の力ではどうにもならない無力感に苛まれる日もある。出会う人が大切であればあるほど影響を受けて、その先の道を選ぶのが難しい日もある。
『航海記』は、私の進む舟を「導く」存在じゃない。
だけど、私が漕ぎ出し、漂い、舵を切るために。この本がそばにいてくれたらいいなと思う。
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あまのさくや(作家/紫波町図書館館長)
1985年、カリフォルニア州生まれ、岩手在住。絵はんこ作家であり、紫波町図書館館長。
著書に、『32歳。いきなり介護がやってきた。』(佼成出版社)チェコに学ぶ「作る」の魔力』(かもがわ出版)、『はんこ作家の岩手生活(上)』(生活綴方出版部)がある。