【応援コメント4】齋藤陽道さんから応援コメントをいただきました!
vol. 7 2024-10-18 0
写真家の齋藤陽道さんから応援コメントをいただきました!
すでにクラウドファンディングページに掲載しておりますが、改めてこちらのアップデートでもご紹介させてください。
齋藤さんは、今年の2月に私の実家に1週間ほど滞在したことがあるのですが、その時にこの『航海記』の豆本づくりについてお話していました。
クラファン開始の前日に、たまたま実家に立ち寄ってくださった齋藤さんに、完成した豆本を見ていただくことが叶いました。
真剣に、じっくり、じっくり、何度も見てくださるそのまなざしを見て、「ああ、やっとこの豆本は完成したんだな」と実感が湧いてきました。
書店版はもちろんこれからの制作となりますが、新しい豆本の『航海記』を作るのに試行錯誤してきたこともあり、ホッとしたというか、ワクワクしてきたと言いますか。
いろんな方に豆本の『航海記』を手にとって読んでいただきたい。その気持ちが強くなりました。
さて、書店版の『航海記』について、齋藤さんから素敵なコメントをいただいています。
心強いコメントをありがとうございます!
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「航海記によせて」
齋藤陽道(写真家)
ひとりのなしうる行い。 ひとりのよるべなさ。 ひとりの持つ大胆不敵さ。 ひとりのはらむ奇妙な可能性。 ひとりとひとりが、 ひっそりと出会っていく奇跡。
ひとりの命のゆくえが、 言葉の果てるほど短い物語の中で、 咲き乱れている。
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最近本がほんとに読めないんだけど、命が凝縮されたものに触れたいという思いは年々ごとに膨らむんですね。でもそうした本はぎゅっと文字が詰まっていて、まあ、うん、読めない。 でも、この本は、気負わず読めて、思いがけず深く刺さって、読むたびにそれは違うところで刺さってきて。繰り返し読めるものになりそうで。 それは物語の力だけでなく、心血ゆきとどいた造本による力によって、さらに凄みを増すのだろうなあ。出来上がった本を手にとる日がいまからむちゃくちゃ楽しみです。
1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2020年から熊本県在住。2010年、写真新世紀優秀賞受賞。2013年、ワタリウム美術館にて新鋭写真家として異例の大型個展を開催。2014年、日本写真協会新人賞受賞。写真集に『感動』、続編の『感動、』(赤々舎)で木村伊兵衛写真賞最終候補。
2022年には『育児まんが日記 せかいはことば』(ナナロク社)を発行。同年、Eテレ『おかあさんといっしょ』のエンディング曲『きんらきら ぽん』の作詞を担当。写真家、文筆家としてだけでなく、活動の幅を広げている。2023年に『よっちぼっち 家族四人の四つの人生』(暮らしの手帖社)を発行。