【応援コメント3】笹谷遼平さんから応援コメントをいただきました!
vol. 4 2024-10-15 0
映画作家の笹谷遼平さんから応援コメントをいただきました!
笹谷さんには、2年前に一度『航海記』のテキストを読んでいただいたことがあります。
『航海記』の作品からインスピレーションを得て作った映像作品があるのですが、その撮影と編集を笹谷さんに依頼したのです。
映像作品の中で、私と詩人の吉成虎維さんが交互に『航海記』の一部を読むというものでした。
とてもシンプルな映像ですが、笹谷さんのおかげで、どことも知らない水辺で朗読する静かな時間を映像化することができました。
今回、2年ぶりに笹谷さんに『航海記』を再読いただきました。
そうしたら、こんなメールをいただきました。
「もう一度、と思い、『航海記』を読み直しました。2年前とは全く違った感覚に自分でも驚きました。
これが言葉なんですね。色んなものが去来しています。」
そんな笹谷さんから改めていただいた応援コメントをご紹介させていただきます。
航海記を深く味わっていただいた言葉、本当にありがとうございます!
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『航海記』は私の身体に直接語りかけてきた
笹谷遼平(映画作家)
人間が何千年と言葉を使い続けてきた歴史は、言葉を受け取り、つなぎ、大切にしてきた歴史でもあると思います。
『航海記』は私の身体に直接語りかけて来ました。読み終わり、なぜか立ち上がり、ソワソワしてしまいます。本当の言葉に出会えたと。
目の前に地平線がバッとひらき、大切な人間や、空間や、時間がやさしいイメージとして浮かびます。私は個体としては生きていない。私は私を形づくる関係(間)をプカプカ漂っているに過ぎない。だからこそ私を包むすべてを引き受けたい。
一人でも多くの人に、この本の瑞々しい言葉が届くように。『航海記』の言葉がつながるように。祈っています。
笹谷遼平(映画作家)
映画作家。1986年、京都府生まれ。2019年、北日本における馬文化をとらえた長編ドキュメンタリー映画『馬ありて』を公開。
2022年、かつて日本の山々に実在した放浪民・サンカをモチーフにした長編劇映画『山歌(サンカ)』を公開。「自然の中で人間がいかに生きるか」をテーマに映画を作っている。