デザイン担当のmikamikamiさんからのメッセージです!
vol. 6 2025-01-10 0
新しい年になり、おかげさまで、目標額の50%を達成することができました!
140字小説という一般には馴染みのないジャンル、新しい書き手の個人作品集ということで、チャレンジの多い企画ではありますが、多くの方にご支援いただくことができ、とてもありがたく思っています。
また、コレクターの皆さんからお寄せいただくコメントも素敵で、いつも励まされています。
(プロジェクトページの「コレクター」のタブから読んでいただくことができます)
ありがとうございます!!
今日は本の装丁を担当してくださっているmikamikamiさんからのコメントをご紹介します。
デザインというのは、単に「きれいに」「おしゃれに」するためのものではなく、商品のイメージをわかりやすく、正確に伝えるためのものなのですね。
この作品集がどのような内容で、どのような人たちに届けたいのかをしっかり読み込んで、その上でふさわしい形を作り上げてくださいました。
本プロジェクトの目標額は、本の書き手やこうして本作りを支えてくれる皆さんにしっかり謝礼をお支払いできるように設定しています。
今後プロジェクトを継続させるためにも、そうしたことが大切だと考えたからです。
あと22日、さらなるご支援をどうぞよろしくお願いいたします!!
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装丁デザインを担当させていただいているmikamikamiと申します。
個人作品集シリーズ「星々の本棚(発行:hoshiboshi)」の装丁・ロゴデザインを制作したことをきっかけに、言葉のふねの装丁デザインをお声がけいただきました。実際に形になることを楽しみにするとともに、素敵な企画に携わることができ心から嬉しく思っています。
今回はどのようにデザインができていったのかを簡単にまとめました。
まず最初にお話を伺い、イメージを固めていきました。
タイトルを作字する時は特にですが、自分がデザインを制作する際は、軽いアイデアを20〜30案出してから1〜2案に絞るパターンと、最初から決め打ちで1〜2案提案するパターンのどちらかの事が多いです。
具体的なイメージがあったり、方向性が決まっている場合は、一度デザインを組んでみた後で調節をかけていきます。
今回は最初に具体的なお話を伺っていたのと装画のラフ案を先にいただいていたので、頭の中のイメージが固まるのが早かったです。レーベル名の『言葉のふね』から波や海のイメージを膨らませ、モチーフに使うことにしました。
140字小説はとても短い物語ですが、様々な世界に連れていってくれます。140字で創られた世界に漕ぎ出すきっかけや、いつでも手に取れる宝物のような作品集になったら素敵だなという気持ちも込めてデザインをしました。
初回の案は、雑貨のような雰囲気で若い世代の方にも気軽に手に取ってもらえたらと思い、ポップな雰囲気に寄せていたのですが、ほしおさん、ヌイヌイトコネコネさんのお二方と方向性をご相談して落ち着いたクラシカルな雰囲気になるよう、修正をしていきました。
表から見ても裏から見てもイメージに統一性が出るよう、裏表紙の枠も波のイメージで揃えています。
背表紙は丸窓から景色を覗いている雰囲気にしたかったのですが、背幅が狭く配置するのが難しい為、他のデザインで制作しています。
背表紙からも、どの作家さんの巻かパッと判別しやすかったり、物語の雰囲気が伝わったら嬉しいなと思い、装画と同じイラストを入れられたら良いなと思っています。
SNSやインターネットで文章が読めるこの時代に、時間と手間をかけて紙に印刷し製本する意味を、時折考えます。書籍や雑誌の仕事をしてきた間、雑誌が廃刊・休刊したり、書店がなくなっていく様子を見てきました。SNSやインターネットで作品を読むことも多いですが、実際に形になったものを手にする方が、より一層、ワクワクしたり愛着が湧くような気がしています。
言葉のふねも多くの方々に手に取って読んでいただけたら、とても嬉しいです。
そして、作品と共に装画とデザインも楽しんでいただけたらな、と思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
mikamikami
HP https://mikamikami.jimdofree.com/
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