作品集の書き手を紹介します!
vol. 1 2024-12-09 0
こんにちは、ほしおさなえです。
本格的に寒くなってきて、年末も迫ってきました。
クラウドファンディング開始から1ヶ月が経ち、現在24人の方たちからご支援をいただいています。ありがとうございます!
今回クラウドファンディングを実施することにしたのは、このプロジェクトを多くの方たちに紹介したいという気持ちがあったからです。
新しい書き手の作品、さらに140字小説という一般にはまだ馴染みのないジャンルですから、ただ販売しようとしてもなかなかその良さが広まりません。
そこで「新しいジャンル、新しい書き手を応援したい」という気持ちを持った皆さまのご協力を仰ぎたいと思いました。
今日は、来年刊行する作品集の書き手について簡単にご説明したいと思います。
まず2月刊行のへいたさん、4月刊行ののび。さんは、わたしが運営する文芸創作コミュニティ「星々」が開催している140字小説コンテストの年間グランプリ受賞者です。
「星々」の140字小説コンテストは2020年からはじまりました。
当初は「月々の星々」という名称で毎月開催しており、へいたさんやのび。さんはこのころの受賞者です。
へいたさんが受賞された第2期には毎月300から400編の応募があり、のび。さんが受賞された第3期は多いときで月600編以上の応募がありました。
年間グランプリは、月ごとのコンテストで1席を取った作品から選ばれます。
へいたさん、のび。さんは、それだけの数の応募作のなかで何度も1席を取り、常に上位に選ばれていた方たちです。
さらに、1席に選ばれた優秀な作品のなかから、年間グランプリを勝ち取った実力者です。
年間グランプリ受賞者には、その後雑誌「星々」で140字小説を連載していただくという構想があったため、1作の良さだけでなく、コンスタントに良い作品を書けるかどうかも含め、総合的に判断しています。
作品の素晴らしさはその実績からもおわかりいただけるかと思います。
9月に刊行される四葩ナヲコさんはふたりとは経緯が異なり、わたしが2015年からよみうりカルチャー大森で開講していた140字小説創作講座の受講生だった方です。
四葩さんは秀でた観察眼と構成力により、毎回優れた作品を発表していました。
講座が終了したあとも、自身の創作を続けるとともに自主的に140字小説のアンソロジーを作り続けてきました。
その実績を踏まえ、星々の140字小説コンテストをはじめたときからコンテストの運営に携わっていただいている、いわば「生え抜き」の書き手です。
月々の星々のころから、毎回すべての作品に目を通してきましたし、ご自身の作品世界も年々深みを増しています。
どの方の作品も、平易な言葉で書かれていて、読んで難解なところはありません。
しかし、たった140字のなかに広がりと奥行きを持った世界が凝縮されています。
わたしが140字小説という形式に可能性があるのではないかと感じるようになったのも、彼らの作品があったからだと言えるでしょう。
1編だけ読んで流れていくSNSのタイムライン上ではなく、ひとりの作品をまとめて読めば、その可能性が伝わるのではないかという気持ちで、このシリーズを立ち上げました。
多くの方に140字小説の魅力と可能性を知っていただくことが、このジャンルの発展につながると信じております。
作品集は、1冊に60編の構成で、詩集や歌集、句集のようなゆったりしたつくりにしました。
140字小説は1編ずつの密度が高く、1話1話内容が変わっていくのが特徴です。
そのため、読み手が集中して読めるのはこのくらいの分量までではないか、と考えました。
一般の書籍にくらべてページ数は少なめですが、読んだあとはしっかりした充実感が残ると思います。
今週から、書き手の皆さんのコメントと作品10編を順番に掲載していきます。
作品の魅力と、個性あふれる書き手の皆さんの魅力を感じていただき、さらに多くの方々にその魅力が伝わるよう、宣伝にご協力いただけましたらさいわいです。
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