言葉の宇宙船—わたしたちの本のつくり方「こんな本を読んできた」レポート
vol. 2 2016-06-25 0
2016年6月22日
「言葉の宇宙船 わたしたちの本のつくり方ーこんな本を読んできたー」トークイベントを開催しました。
「僕たちは、“本のつくり方をつくりたい”と思ったんですね。本の中身だけではなくて、本の造りとか、その本を誰とつくるとか、どこでつくって、どこで読んでもらうのか。そういうことをすべて含めて、本の在り方を考えるきっかけをみんなでやってみたいなと思っています。電子化、情報化の時代にあっても、本はまだいろいろな可能性を持っていると思うんですよね。それを見つめ直すきっかけになれば。"出版プロジェクト"というと大きな話のようだけれども、小さなプロジェクトです」
港千尋のプロジェクトへの言葉から、ふたりの対話がスタート。
「まるでポーカーのようだね」と笑いながら、これまで読んできた本を交互に見せ合い、それぞれの本にまつわるエピソードを語り合いました。
芹沢は「パタゴニア」をめくりながら、ブルース・チャトウィンとの偶然の出会いを。
港は旅先のインドで出会ったというちょっと変わった「夢占い」の本などを紹介しました。
自分の人生の方向を変えてしまった本、生まれて初めて買ってもらった本、徹夜をして貪るように読んだ本…さらに話は本の紹介にとどまらず、本の見つけ方や、本によって生まれた出会いまで。ふたりの対話は、ときおりさまざまな知識や人、できごととつながり合いながら広がっていきました。
「僕は、ライブラリーエンジェルという言葉が本当にあると思うのだけれど、そういう数字では計れない偶然性や必然性がどれほど社会や世界に影響を及ぼしているのかと考えると、本当に計り知れないなって思う」(芹沢)
この2時間のなかに、わたしたちが目指す「本のつくり方」「本の届け方」にいくつものアイデアが詰まっているのではないかと思いました。
でも、まだまだ対話は始まったばかり。次回7/8(金)のテーマは「小さな発信基地をつくろう」です。