見切り発車でarTeaTreaT!
vol. 11 2023-09-13 0
ずっと続くかのように感じていたクラファンも残すところあと20日余りに
いつかやろうと思っていた皆さま、このタイミングで応援をどうぞよろしくお願いいたします。pubilcoオープンに向けた準備のギアをあげながら、場の運用の練習も始めました。
見切り発車でarTeaTreaT!
pubilcoの事業柱のひとつであるarTeaTreaT(アートイートリート)について、改めてここでご紹介させてください。
arTeaTreaT(以下、AET)は、病気や障害を持つ子どもとその家族が同じ地域の人とともに居心地がよくてご機嫌な日々を創っていく活動です。art( 表現すること)、eat(味わうこと・いだだくこと)、treat(手当て・労うこと)の3つのキーワードをもとにインクルーシブな環境を模索しています。2018年より、東京都福祉保健財団「子供が輝く東京応援事業」の助成を受けて活動を始め、コロナ禍で対面での活動が難しくなった際にはオンラインでのセミナ―や交流を中心に知恵を絞りながら活動を模索してきました。
2008年から始めた「おでかけひろば」でたくさんの親子さんに出会ってきたつもりでいましたが、ふと「病気や障害のある子どもたちは来てないよね…」と気づきました。世田谷区には国立成育医療研究センターもあり、生まれながらに病気や疾患、それによる障害のある子どもたちが少なくないはずなのに、私たちのひらく場には足を運びにくい何かがあるのだろうと想像もしましたし、お子さんに特性があることで交流が持てない親御さんの孤独感を想像すると、気づかないふりをしてはいけないな、と考えたのでした。
立ち上げメンバーから何人もの方にクルー(乗組員)やサポーターとして参画いただき、参加してくださったご家族数はのべ1000組ほどになります。幼児さんは小学生となり、その子らしく成長が積み上がる姿が眩しく映ります。きょうだいや親御さんたちと、親戚のような気分になることもあります。専門職ではない私たちでも、一緒に過ごす時間を積み重ねることで、様々な特性のある子どもたちやご家族と、居心地良い空間を共につくる専門性を磨くことができるようになってきました。そして、参加者だった親御さんが運営メンバーとなって営むことができるようにもなりました。
これまでは、おでかけひろば休業日を活用した余暇活動が中心でしたが、ご家族の生の声を聞くほどに、療育の行き帰りのちょっとした休憩や、きょうだいのための地域情報の必要を感じていたり、診断の有無に関わらずちょっと気になることを相談できたりする場が求められていることが分かりました。世田谷区の療育の中核施設がある梅ヶ丘にこそpubulicoをひらく必要性がありました。
2023年度からWAM(独立行政法人福祉医療機構)の助成を受けてスタートしているAETは、より常設に近い場を目指しています。療育に通う親子が立ち寄れる場、交流の場、もちろん居場所としても機能していきたいと考えています。本人はもちろん、親御さんやきょうだいのための場でもあれたらと願っています。学校に通うことが難しい時の居場所にもなれたらいい。
pubulicoオープンに先立ち、まずはAETの子ども達とこの場が機能していくかを見極めるべく、さる9月10日(日)に見切り発車で「AETのゆるっとサンデー」を開催しました。午前中はamigo2023の推しプログラム「親子リズム」を組み込んで、6組のご家族とサポーターとわいわい過ごしたのでした。
おかえり、eat!
2020年からのコロナ禍でずっと中止していたeat部門でしたが、満を持して再開!
第一弾は「ハルコの米粉クレープ屋」さん。
結局お米も食べちゃうほど美味しいランチでした。
おかわりは自由だけど新たな白飯は300円、驚!
ウェルビーイングがこだました♪
初めての場所でのAETで、参加した子どもたちはドキドキしたかもしれません。我々クルーも同じ気持ちでした。親子リズムで身体がほぐれたら、気持ちもほぐれ、思い思いに過ごしていたら、いつの間にか、みんなでみんなの子どもを見守る場「あの子もこの子もみんなの子!」という景色ができていました。
専門家の知恵やちからを借りて、まちのちからをつけていく
この日は、折に触れて私たちをサポートしてくださる有紗先生が親子で参加。
児童精神科医の有紗先生をはじめ、これまで様々な専門家、セラピストにサポートやスーパーバイズを受けながら歩んできましたし、これからも相談にのっていただくことになると思います。
pubulicoで実現したいことは、専門家の知恵やちからを借りながら、名もなき「まちの人」が理解を深め、つながっていくこと。それは、amigoの私たちこそがそんな風に過ごしてきたからです。相互支援という関係性は、関わる人がお互いに豊かになる営みなのです。
まだまだつながれていない、つながりたい人がいる
人口規模の大きい世田谷区ですから、病気や障害の有無に関わらず、まだまだつながれていない方が沢山います。私たちamigoがすべての方を支援することはできませんが、まちの温度があがるような営みや発信を目指したいと考えています。AETを始めた時にも話したようですが「町内環境の善玉菌」が増えていくことが大切だと考えています。
十分な設備と環境づくりのために、10月4日までの間に是非クラウドファンディングの応援をお願いいたします!