スタートから1ヶ月
vol. 5 2023-08-02 0
7月のはじめにスタートを切って1か月。
100人を超える方からの応援とあたたかいメッセージをありがとうございます!
amigoの年齢にちなんで思い切ったストレッチゴール220万円!を設定しつつ、10月4日までの間に新拠点publicoパブリコで展開することをお伝えして参ります。
今回はpublicoのエントランスにしつらえるエディブルポケットガーデン(食べられる庭)を担当する世田谷の若者たち「Hitasulaヒタスラ」からのストーリーを。
amigoは子育てをきっかけに地域に関心をもった母親を中心にしたグループですが、近頃は10代20代の若者との接点が増え、お互いに関わることの少ない”親子未満”のナナメの関係性が生まれつつあります。
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Hitasulaについて
私たちHitasulaは、世田谷出身の大学生を中心にした建築都市デザインの実験集団です。
今回、publico外構設計を担当させていただいています。
https://100banch.com/projects/reiwa-no-land-reform
私たちが地元世田谷に目が向いたきっかけはコロナ禍でした。家の周りで長い時間を過ごすようになっても息苦しく感じなかったのは、世田谷に緑が多いからだと思います。23区では珍しく農地も多く残ってはいますが、近年その数と面積は減少しています。植物といういきものが隣にある生活を続け、さらに広く伝えるため、様々な場所で実践をしています。
私たちはpublicoで実施するエディブルランドスケープのように、都市における自然と人間の関係性のリデザインや生物多様性の回復、また近代都市をリジェネラティブに変容させる建築都市デザインを行います。まちなかのあらゆる場所に、食べられる緑を増やしていきたいこと、北沢川緑道に面している南側の裏庭を活用しまちの人と緑が隣り合う景色を夢見ています。
pubulicoは、療育に通う子どもと保護者が立ち寄れる場であり、コロナ禍を経て増加している不登校の状態にある学齢期児童の居場所としての機能も持つ場所です。スタジオ外部空間に「エディプルランドスケープ」を挿入し、緑や食の学びの機会を創出するとともに管理や利用の範囲を段階的に地域へ開き、緑を介したネイバーフッドコミュニティの形成に寄与することを目指した外構設計を予定しています。
エディブルランドスケープとは?
エディブルランドスケープとは、「植栽の大多数の部分が食べられるもの(果実や木の実、葉など)を提供する景観」です。もともとは家庭の敷地内の園芸において使われた言葉であり、「食卓においしく健康的なものを運び、水や土、エネルギーの消費を切りつめ、食べられる植物をもちいて美しくよく計画された景観をつくること」をいいます。人々のコミュニケーションを促し、強いコミュニティ形成に寄与するともあります。
Hitasulaによるプラン概要~梅ヶ丘の街に開く緑地プラン
本計画は北側の施設正面部分の緑地スペースを「緑を介したコミュニケーションエリア」と位置付けて、街に対して開いた緑地スペースとし、南側の裏庭を「北沢川緑道の緑を引き込む」共有スペースとしています。施設への関心を高めるフックとしての北側エリアでは、木陰を作る植栽とベンチ、そしてpublicoの情報を発信する掲示板を配置し、梅ヶ丘の街にpubiicoを開きます。
南側エリアは三角プランターを用いたエディプルランドスケープを展開し、スタジオの利用者やまちの人々が農業や園芸に参加できるようなスペースとします。また三角プランターは可動式でベンチにもなり、移動も容易な客易なため、ダイナミックな庭空間の利用が行えることを想定しています。
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逆境をバネにしていく場
Hitasulaのメンバーの目が地域に向いたきっかけはコロナ禍だったとのことですが、publicoは、逆境をチカラに繋げていくサポートができる場でありたいと考えています。
「人生いろいろ」とはよく言ったものですが…生きていくってホントそういうことですよね。人は生涯かけて成長していく生き物ですので、思い通りにいかない状況と折り合いをつけていくことも生涯に渡って続くことなのかもしれません。自分らしい願いや望みを育む関わり、もがいている誰かをひとりにしない関わりを大切にしたいと考えています。元気じゃない時にも立ち寄れるpublicoでありたい。
気持ちと関わりを大切に
amigoが子育て支援事業を通じて大切にしてきたことは「気持ち」です。
制度や仕組みが整うことは大切なことですが、制度や仕組みがすべてではないことも事実です。ちょうどいいサービスが見つからない時に支えになるのが、身近な誰かの存在だったりします。関わりあうなかで緊張が解けたり、自然に不安が小さくなっていくことがあります。Hitasulaが提案してくれたエディブルポケットガーデンは、道ゆく人が目をとめて、関わりのきっかけを作るばかりでなく、私たちが考えるべき「農」のテーマを投げかけてくれる場です。人にとって都市はどうあるとよいのか、都市にとって人はどうありたいかについて真剣に話す時間も展開したいですね。
子育て中は後回しになりがちだけど大切なことに思いを馳せる時間。気持ちを表現できる真剣な雑談を多くの方と分かち合いたい。SNSが発達しコミュニケーションのテンポもどんどん速まる時代だからこそ、守っていきたい関わりです。
pubulicoでは、大切に守っていきたい関わりの場を子育て世代だけではなく、老若男女すべての世代に向けて開いていきたいと考えています。