あたらしい器官
vol. 13 2017-10-11 0
クラウドファンディング終了目前の本日、甲田益也子さん、灰野敬二さんと再びのリハーサルを兼ねた録音を行いました。
特典の朗読音源コースでは、他では聴くことのできないお二人のかけあいが収録できたと思います。お申し込みいただいた方々はぜひ楽しみにお待ちください。
前回とはまた全くちがった雰囲気のお二人。人の声は不思議なものだなと思います。「その日によって声の質も変わってくる」との甲田さんの言葉。
公演本番はその時しか成し得ないものになるし、稽古であってもそのときしかできない表現になるのでしょう。
舞台芸術はもちろん、人と人の関係性も、一つの声の響きとの出会いも一期一会です。
私はオイリュトミーという踊りを通して「自分のからだ」というものをつかもうとしてきました。
ですが、多くの方からのご支援をいただきつつ、この企画が進むにつれ、社会のなかで人との関係性を作っていくことも、全く同じ強度で「外のからだ」を作っていくことなのだと感じるようになりました。
いったいその「外部に広がるからだ」はどんな器官を形成していくのでしょうか。。。
録音が終わって、今日の参加者メンバーとカレーを食べながら、そんなことを思いました。
『おしごとは呼吸すること』公演では照明を担当してくださる小駒豪さんが内装を手がけた
カレー屋さん【ダバ・クニタチ】前にて
“オールド・デリー“風に仕上げたという店内の一部を見上げながら
おいしいカレーをいただきました
(野口泉)