上野動物園でこうもりを観察
vol. 2 2017-08-23 0
7月17日海の日、こうもりクラブメンバーで上野動物園へでかけました。
お目当てはもちろん「こうもり」です。
ものすごい日差しに入り口付近ですでにへばるこうもりクラブの面々。
身の危険を感じるほどの陽射しにアイスキャンデーで涼まずにいられません。
日陰のベンチは満員なので木陰で立ったまま、アイスキャンデーを摂取。
日陰にびっしり集まってアイスを食べている老若男女を見ていると、自分たちこそ「人間」という動物であることを改めて感じました。この動物園で服を着ているのは人間だけという事実に複雑な気持ちに。。
赤ちゃんパンダの写真展示。かわいい。シーツの柄も...
他の動物達も気になりますが、この日はか・な・り!の猛暑。パンダのスペースを横目に、体力を消耗しないうちに「夜の森」へ。
中は真っ暗。早る気持ちを抑えて解説文を読みます。
さて、なかへ行ってみましょう。。。
ぎりぎり見える暗さのなかで「夜の森」の住人たちを探します。
スローロリス:目が慣れなくて確認できず。いたのかな?
センザンコウ:土をかぶって丸まって寝ている
山猫:確認できず。...本当にいたのかな?!
という地味な結果にちょっとがっかり。
果たして次ぎの角を曲がると、急に大量のこうもりがひしめき羽ばたく異空間出現!
こうもりたちはなにせ落ち着かない。あちらへ飛んだかと思えばこちらへ、枝に刺したフルーツを食べたかと思えば天井へ。投げたボールが壁にくっつくように急激に木に止まります。しかも逆さま。「ストラーイク!」という感じで着枝。
天井にぶらさがっていても羽を広げたり毛繕いしたり、
また超音波受信のため耳が四六時中ぐるぐるしています。
その様子を見ているとどんどん不安になってきます。
晴れていた青空にみるみる黒雲が湧き上がってきた時の感じとでもいいましょうか。
こうもりはかなりの頻度で床も這うのです。
上腕と背中の筋肉が浮き上がり、一方後ろ足は体重を軽くするために退化。
それがずるずるひょこひょこと這うのです。
床と言わず壁と言わずあらゆる空間をひしめき合って乱舞するさまは、まさに地獄絵図。
もちろんガラスの壁にはフンが飛び散ります。
「こうもりは宇宙の夢、宇宙の夢みることである」
というなんともミステリアスで美しい言葉をルドルフ・シュタイナーが残しています。興味が尽きない動物、こうもりです。
おまけのぞうさん。すごく几帳面に草をまとめて食べてました。
「この人は信頼できる」そんな感じを受けました。
このあと、混雑率200%くらいの深海魚展にも行ったこうもりクラブ。
生き物の多様性に息を飲む、そんな1日でした。
(レポート/ 三上周子 野口泉)