わたしはただの染物屋さん
vol. 4 2020-05-14 0
【クラウドファンディング 100%達成しました!!】
本日夕方に、目標とする50万円へ到達しました!
みなさんのご支援のおかげです。
わたしの思いが通じてる!と言う実感と共に、わたしもみなさんの思いをしっかり受け止めております。
目標達成したからと言って終わりではなくまだまだクラウドファンディングは続きます。
第2の目標(80万)を目指して頑張ります。
https://motion-gallery.net/projects/konya_namiho
本日は【わたしはただの染物屋さん】と言う話。
わたしは藍染をしますが、藍染作家ではなく、
ただの職人であり、ただの染物屋さんです。
壁に飾って褒め称えて貰うような素晴らしい作品は作れないし、アイデアもない。
わたしがやりたいのはただひたすらに藍色を生み出す事。
そして、わたしが好きな藍のあり方は、日常溶け込みガンガン使って貰えるような藍。
そんな藍を生み出していきたい。
藍は確かに、高い。
でも、高いからもったいない、飾っておく、取っておく。
では、藍の良さが活かしきれないと考えており
染めることによって生地は引き締まり丈夫になります。
洗えば洗うほど、藍は冴え、青が明るくなっていきます。
虫に強く、抗菌消臭作用があると言われました。
使って行くうちに色褪せるのなら、またわたしのところへ持ってきて頂き、染めれば良い。
それが、わたしが憧れ目指す昔の藍の姿と思います。
2年前、天然藍を教わる工房をあちこち探していた時に、ほんとに山奥の今住む土地にたどり着きました。
郡上の標高900mの峠を越えたその先の石徹白という集落にある石徹白洋品店。
そこでは、主に昔の人が履いていたたつけという野良着を現代版にアップデートして復刻し作り続けています。
ここにある4つの甕を使って染められた藍は、額縁に入れられ飾られる訳ではなく、たつけやシャツになり、誰かのクローゼットに忍び込み日々使い、洗い、日常となる。その使い方は昔の藍と全く一緒。
この石徹白洋品店の藍の活かし方が最初から今も本当にしっくりきて好きです。
ここに住み藍を教わるためなら、
ほんとに山奥で経験したことのない田舎生活が始まることに、躊躇ありませんでした。
そして、ただの染物屋さんは染めるだけなので、わたし1人ではものづくりが成り立ちません。
染める物(染めた物)を服にしたり、組み立てたり、マスクにしたり、形にしてくれる人が必要です。
今回のそのキーパーソンはマナちゃん。
今後もこのように色んな人と手を組んで、ものづくりをして行くんだと思います。
そんなところが、作家さんと染め職人(染物屋さん)の違いかと思います。
芸術として、繊細で美しく素晴らしい藍の作品は生み出せませんが、
今日もただの染物屋さんとして、泥くさく、注文の入った生地たちを毎日、わたしの手で染め続けます。
#藍染 #本藍染 #藍 #indigo #naturalindigo #知多木綿 #岐阜 #郡上 #郡上八幡 #愛知 #知多半島 #知多 #紺屋のナミホ #有松絞り #蒅 #地獄建 #天然藍灰汁醗酵建て #クラウドファンディング #マスク