アンケート結果公表(プレゼン題目を含む)
vol. 19 2015-07-09 0
討論会冒頭でプレゼンを行います
4名の登壇者には各自4〜5分のプレゼンテーションをして頂いてから、テーマにそった討論をして頂きます。以下のWEBアンケート結果にありますように、皆さんが重要であると考えているテーマに関連性の高いプレゼンタイトルとなりました。
- 三国さん(市民後見人):おひとりさまの終活
- 貴志さん(精神科開業医):認知症を地域で支える思い
- 板橋さん(弁護士):認知症の困った相談例と弁護士から見た医療と介護
- 上野さん(ケアマネ):認知症を地域で支える~ケアマネの役割は此処にある!~
討論会テーマに関するアンケート結果
アンケート調査にご協力を頂き有難うございました。1週間弱で70名以上の方から回答を頂きました。
結果の一部を公表いたします。まずは関心の高い討論テーマを3つまで選択する質問です。ニュース等で話題になりやすい個別問題(自動車運転、虐待、迷惑行為、徘徊など)はそれぞれ重要なテーマでありますが、回答者の立場によって関心の度合いがバラついてしまいました。その上で結果を見ると、個別問題よりも「認知症介護者への負担軽減」や「認知症を地域で支える仕組み・体制作り」というテーマに関心が集約される結果となりました。「その他」の意見として、「介護人材の確保」や「認知症の症状への対応」に関する回答を頂きました。
我々の討論会冒頭に行う各自のプレゼンも「地域で支えること」を意識した内容で準備しています。
充実を望む医療分野については、「予防医療」、「休日・夜間の医療」に関するものが「高度な先進医療」や「初期医療(プライマリケア)」をはるかに凌ぐ高いニーズがありました。この結果からは、これから歳をとって病気が増えてゆく現役世代(いかに病気を予防できるのか?)や、平日昼間に病気療養の時間を作りにくい若い世代(仕事や家事・子育て等を優先せざるを得ない)の意見を反映していることが伺われました。また、「看取り・終末期医療」や「往診・在宅医療」にも高い関心があり、どのように人生を締めくくることが出来るのか?通院が困難になった後の医療はどうなるのか?といった疑問の現れであると考えられました。
これまでの二つの質問への回答から「人生終末期の健康管理」、「終活や財産管理を含めたサポート体制」という問題にも強い関心があると思われ、超高齢社会を反映したニーズを伺い知ることが出来ました。
このような関心事に対して、4名の登壇者による討論会冒頭のプレゼンでは「終活事情」や「成年後見人制度」などの話題も提供して頂くことになると思われます。
回答を頂いた多くの方が直接の介護を行っている訳ではありませんでしたが、20%程度のアンケート回答者は本人または家族が介護を行っていました。
最後にアンケート回答者の職業について伺いました。会社員と自営業の方を合わせると3分の1以上、その他(主婦の方など)を足し合わせると約半数が医療や介護業界以外の方からの回答でした。つまり、医療や介護業界からの意見だけではなく、一般の意見も今回のアンケート結果に反映されていると考えられました。
今回はWEBを通じたアンケート調査であるため、参加者の年齢構成には偏りが生じやすくなっています。第5回見える事例検討会全国フォーラムの特別企画として行う「認知症を抱えた高齢化地域の課題」に関するWEB公開シンポジウムは、ネットが身近にある現役世代に対して、今後は都市部でも顕在化するであろう高齢者の問題、特に認知症に関する問題について意見交換をしましょうというのが主旨です。是非、より多くの方々のご参加を宜しくお願いいたします。