世界的舞踏団「山海塾」メンバー市原昭仁氏・主演映画『吉備津彦と百襲姫』夏期撮影クラウドファンディング

こんにちは、再び市原です。これから8月の撮影終了まで鬼スケジュールになり、在宅期間も限られるであろう故、今のうちにちょっと記します。半分は樋口組絡みで、宣伝でもあります。

このクラウドファンディングでのリターンで、「市原昭仁さん主催のハーブ園でハーブとベリーの収穫を一緒にする権利」というのがあるみたいです。なんだよ、ウチに来るのかよ～と少しドキドキですが、実はこういった収穫イベントを「市原昭仁舞踏ワークショップ」の番外編イベントとして長年やっていました。

ウチは農家でして、幾つかの畑に分かれて私の管轄の作物、苗木などがあります。表題のハーブやベリー類も幾つもの畑に分散してあり、場所場所によって不都合があったりします。その最たるものが「ワールドツアーから帰国したら消滅していた」というようなことです。本当にがっくりションボリします。大体犯人は父なのですが、父は家業である出荷作物に取り組んでおり、それに対して競合する邪魔なものを処分ということなのでしょうが（競合するとは限らないのですが）、結構辛いです。父の破壊力たるや凄まじく、私のものが植えてある畑をトラクターで苗木もろとも耕してしまうとか、剪定した植木の枝を焼くなどして焼け野原になっていた時もありました。本当に物理的にもスゲー破壊力です。私の喪失感は言葉で言い表せません。たまに喧嘩になったりします。これも旅芸人の辛い宿命です。

そこで、1，2年前、親戚から休耕地となっている畑をウチが買い取り、そこを私管轄のものとしました。ここは自宅の目の前、南側に面し、風通し、日照は最高レベルです。しかしながら水田埋め立ての畑なので土壌はやや加湿気味。一方でこれまで自然に枯れてしまったものといえば、猛暑で焼け死んだり乾いて枯れたりしたものが多く、・・・であれば多少土壌に湿気が多いこの畑はメリットとなるかも？と思ったりもしています。

この新しい畑はどうしようかなぁと考えていましたが、とりあえずラベンダーを沢山植え付けながら色々と考え、ハーブ類とベリー類に特化させることにしました。昨年夏のワールドツアーから帰国後、秋に苗木を色々と植え付けたり、他の畑から移植したりしました。よって植栽したてのようなものなので、まだ苗木類は小さいです。それでもすくすく育っています。

しかしながらこれも旅芸人の宿命、帰ってきたら雑草の海。本日7月11日の様子。雑草の海に埋もれてどれが苗木か一見分かりません・・・。

ラベンダー、ラバンディン系統品種、グロッソ。有名な優良品種です。ラバンディン系統はクラフト用途などでもマルチに使えますが、飲食利用だとするとアングスティフォリア系統品種が香りの上品さでリードしています。このグロッソは最も評価の高い品種の一つで、飲食用途でいけるような香り良い優良品種です。強く大きく育ち、ウチでのラベンダー狩りとしては主力品種となるでしょう。

こちらもラバンディン系統の、インプレス・パープル。収穫用に2列で多めに植えてあります。

上、ラバンディン系統のシール。こちらもラバンディンの中では香りの評価が高いようです。

上、他と比べて成長がゆっくりだったラバンディンのオールド・イングリッシュ。葉っぱの形状が他のラバンディンとは全く違う独特の分厚さ。どんな香りになるでしょうか。

上、こちらはアングスティフォリア系統品種のトゥルー。アングスティフォリアは大株になるラバンディンと比べて比較的株は小さく、よって収穫量も少ないです。しかしながら香りは上品で最高、収穫量を考えれば入浴剤やクラフトに利用するのが勿体ないくらい、ぜひ飲食やスイーツの素材に使って頂きたい品種です。私はこれで酒を造りました。醸造ではなく果実酒を漬け込むようにウォッカで漬け込みました。ある時、部屋の隅っこからいい香りがすると思ったら、この酒の瓶でした。栓はしてあるのに凄いです。香水を飲むような感覚、お腹の底から吐息が香水の香りのような、とても官能的なお酒となりました。

あとアングスティフォリアでヨーグルトを作ったりしていました。とてもいいですよ。・・・ということでアングスティフォリア系統も、このトゥルーをはじめ幾つもの品種を、多めに植えてあります。

やはり私が一番好きなものはラベンダーのようです。女性でラベンダーが好きな方は多いかと思いますが、私としては男性諸君にもぜひともラベンダーをもっともっと楽しんでいただけたらと思っています。ラベンダー男子集まれ！

あと・・・

上、シトラール系（レモンの香りの精油成分）のハーブも好きで色々と植えていますが、私のお気に入りとしてはこのレモンバーベナ。爽やかでシャープなレモン風味。

上、雑草に見違えそうですが、レモングラス。これもシトラールなハーブとしては最高です。収穫イベントでも最も人気が高いです。昨年夏の富山での舞踏合宿に持って行ったのですが、飲料として人気が高かったです。冬の寒さには弱いので、株分けしてビニールハウスで越冬させたものをこの春に植え付けました。これからどんどん育ち、モリゾーのような巨大な株になります。

こちらは別の畑に植えてあるものですが、ペパーミント・・・の海です。オーソドックスですがこちらも人気です。生命力、繁殖力が強く、本当に海になります・・・。

ペパーミントの海からこんもり突き立っているのは、パイナップルセージ。甘い風味が殆どないセージ系統では比較的甘い風味です。

上、ブラックベリー。日本ではラズベリーよりよく育ちますね。強いです。中南米でもどちらかというとブラックベリー、一方ヨーロッパではラズベリーという印象です。ラズベリーは気候を選ぶなぁという印象です。下がラズベリーの黄色実品種。

上、マーシュマロウ（マシュマロ）の花。コモンマロウより花は小さいです。元々はこの根っこがマシュマロの原料になっていたとのこと。まだ根っこを収穫したことはありません。

こちらはコモンマロウ。花が色鮮やかな美しいハーブティーになるそうです。結構咲いていましたがまだ試していません。来年初夏に沢山収穫出来るといいなと思います。

ブルーベリーもかなりの本数を植え付けました。樹はまだ若く小さいですが。

こちらは最近人気が高いホワイトセージ。飲食ではなく、お香となります。インディアンが宗教的な儀式に使う浄化のハーブとして有名で、スピリチュアル系を嗜む方々には非常に人気が高いようです。

下は繁殖させたホワイトセージの若い苗木を畑の一角に植えたところ・・・ですが、雑草に紛れてよく分かりませんね。結構な数を植えたので、順調に育てば大量収穫が狙えます。こちらもウチのハーブ園では人気が高くなりそう。

他にも色々植えてはありますが、ここはなにぶん新しい畑に昨年秋冬に新規に植栽したものなので、現在はまだ若く小さいものが多く、ご了承ください。来年春以降はどんな状況になるでしょうか・・・。

別の畑には果樹に絞った畑、木の実専用の畑などがあります。委託栽培もしていますよ～。

ということで、「市原昭仁さん主催のハーブ園でハーブとベリーの収穫を一緒にする権利」というコースもある我々のクラウドファンディングですが、ぜひともご協力をお願いいたします。

下はおまけ写真。家業ではトマトが主力作物なのですが、糖度が高く甘いのでカブトムシが集まります。

市原