目標金額達成とクランクアップのご報告
vol. 4 2021-11-19 0
「消せない記憶」のクラウドファンディングは、目標金額の300万円に到達することができました!
改めて皆様からの暖かいご支援のおかげでここまで来られたことを心より感謝申し上げます。
そして昨日、無事撮影を終え、クランクアップを迎えることができました。
ご支援をいただくたびに、キャストやスタッフのファンの方や、いつも私を応援してくれる方々の存在に大変勇気づけられました。
本作を良い作品に仕上げて、皆さまにしっかりとお届けすることを通して、お返ししていきたいと思います。
映画づくりに困難はつきもので、どんな作品でも生みの苦しみがあります。
今回も、予算や各種交渉、クリエイティブな側面での苦労は当然ありました。
しかしながら本作は私にとって、これまでの作品とはまったく意味合いの違う2つの困難と向き合いながらの制作となりました。
一つはコロナ禍です。
9月の感染急拡大と緊急事態宣言延長に伴い、クランクイン直前にスケジュールの再編を余儀なくされたことは、これまで経験したことのない困難でした。
50名以上のスタッフ、キャストのスケジュールを翌月に全部編成し直すというのは、複雑なパズルのようでした。
一部スタッフ、キャストの変更が生じたことは残念に思っております。
しかしながら、延期がなければご一緒できなかったスタッフやキャストの存在がなければ、全く違った作品になっていたはずですし、もう一度作品と向き合う時間を持つこともできました。
大変でしたが、より良い作品になるための機会をもらったのだと考えております。
もう一つは個人的なことですので詳細は控えさせていただきますが、一番身近な家族が命に関わる状況にあったことです。
自分の仕事に集中して欲しかったのでスタッフやキャストには知らせていなかったのですが、準備中やリハーサル、撮影の間も病院から様々な連絡がきては、生死に関わる選択を迫られるようなこともありました。
急な変化に心が追いついていかず、身体にも変調が出てきて、正直この状態で本当に撮影を乗り切れるのか不安でした。
映画監督というのは、責任とプレッシャーの大きなパートです。
撮影を中断しないといけない状況にならないか、頭をよぎることもありましたが、スタッフや家族に支えられて乗り切ることができました。
作家の苦労は、映画を観る人にとっては関係のないことです。
でも一つだけお伝えしたいのは、本当に命をすり減らして、強い覚悟と想いを込めて作ったということです。
それは必ず作品の中に存在すると信じています。
昨晩、映画のラストシーンを撮影して、全12日間の撮影を終えました。
この規模の長編映画としてはかなりタイトな予算とスケジュールでした。
俳優と向き合い、試行錯誤し、命を吹きこむ中で、ずっと思い描いてきたキャラクターたちと再会したような気持ちになりました。
企画当初より掲げてきた「映像×音楽=感情」が具現化されるのを目撃しました。
これから編集などのポストプロダクションを通して、しっかりと形にしていきます。
クラウドファンディングは残り1週間ほどとなりました。
おかげさまで目標額を達成できましたが、クオリティアップを図るためにはさらなる予算が必要です。
是非ラストスパートにご協力をいただきたく、引き続きよろしくお願い申し上げます!