Hiroko Maruyamaさんの応援コメント
vol. 3 2024-08-27 0
Hiroko Maruyamaさん(フリーランス)が、フェイスブックのページ「映画『金子文子 何が私をこうせたか』」の「金子文子通信10」をシェアし、コメントしてくれました。
金子文子の手紙(原題「あたしの宣言として」)について、
「金子文子。
10代のときに、この文章を読んでいたら、どれほど力づけられたことか。
23年の苛烈な生涯。この映画の完成を心待ちにしています。
クラウド・ファンディング始まっています。」
浜野監督が「金子文子通信10」をシェアしてコメントしたのに対し、
「こころが激しく揺すぶられる。この人から心が離れない。
名前だけしか知らなかった「金子文子」。アナーキスト、韓国人男性と恋愛していた日本人女性という関係性、そんな文脈でしか取り上げられてこなかった気がする。
金子文子の文章のなんと明瞭なこと。自身の核を明確に認識し、それを言語化する明晰さ。
自分の十代の頃、変化していく肉体とそれに伴う外界の対応の変化に、社会の中で「女性」という立場に順応していく過程で、説明をつけることができないまま、苦しんでいた。心を救ったのはボーボワールの「第二の性」だった。
"On ne naît pas femme, on le devient."
自分の真の存在を否定せずにすんだという安堵だったのかもしれない。
金子文子は性別だけでなく、さらに人種・社会・文化の不平等と抑圧の中で、精神に肉体に加えられる苦痛・拷問の中で、たった一人で生きていた。すべてを否定される中で、真の自分を貫く崇高さ。想像もできない。想像しようとしても、苦しくなってできなくなる。
だから、この映画を観たい。浜野佐知という人が描きだす金子文子を観たい。」
大審院の弁護団の一人、山崎今朝弥宛ての手紙。(韓国の朴烈義士記念館の展示より複写)