開館時のシネマガイドを振り返ってみました。
vol. 7 2020-05-13 0
こんにちは。
シネモンドの上野です。
シネモンドの月刊シネマガイド、最新号は2020年4月の252号です。
5月は休業になってしまったため、シネマガイドは休刊中。
そこで最初期のシネマガイドをちょっとだけ振り返ってみました。
シネモンドは1999年の12月19日に開館しました。
その時の上映作品は、当時大ヒットとなった『ムトゥ 踊るマハラジャ』。
世界の映画という名前のシネモンドらしく、オープニング作品はインド映画です。
ほぼ1ヶ月、『ムトゥ』だけを上映して、そのままインド映画特集に突入というスタートでした。
最初のシネマガイドはスケジュールのみ。
その後の『四月物語』は岩井俊二監督&松たか子主演、大学進学で初めて一人暮らしを始める女子のひとときを、みずみずしく描いた作品でした。岩井監督の『スワロウテイル』が大ヒットとなった後に公開された上映時間67分のちいさな作品です。
4月には『阿賀に生きる』の佐藤真監督、『ニンゲン合格』の黒沢清監督、特集上映「任侠映画伝 山根貞男セレクション」で山根貞男さんが来館しています。
フランスやイランや台湾やアイスランドの映画、新作はもちろん、ゴダール特集やロックムービー特集などの旧作など、幅広いラインナップで始まりました。
1999年の7月には『ワンダフルライフ』で是枝裕和監督が初来館。
井浦新さんがARATAという名前で映画初主演した作品です。
この頃は、毎年夏休みにアンパンマンを上映していました。
いまやフランスを代表する映画監督の一人、フランソワ・オゾン監督の『ホームドラマ』と初期短編や、ニコラス・ローグ&デヴィッド・ボウイの特集も!
11月には浅野忠信特集の『孔雀』『白痴』、そして『家族を想うとき』の巨匠ケン・ローチ監督の特集上映をやっています。
また、クストリッツァの『黒猫・白猫』や、『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督のデビュー作『π』の上映もありました。
12月にはレオス・カラックスの『ポーラX』の公開が控えています。
今と比べると、上映スケジュールがとってもシンプルです。
一番スケジュールがシンプルだったのは2000年の5月。
ロッタちゃんにソフィア・コッポラ監督の『ヴァージン・スーサイズ』!
この頃は、上映作品の本数が今と比べるととても少ない頃でした。
人気のある作品が毎月のようにあって、1日に何回も上映していました。
20年前のシネモンドをご存知の方には、とても懐かしいシネマガイド。
僕もこんな作品を上映していたのか、とか、このときこんなことがあった、とかいろいろなことを思い出しています。
いろんな映画人が若い頃に関わっている作品もたくさんあります。
私が子どもの頃のシネモンドって、こんな映画を上映していたのか、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また昔のシネモンドを振り返ってみようと思います。