試写会+トークセッションを開催しました
vol. 2 2021-04-23 0
本クラウドファンディングプロジェクト開始の翌日4月17日、千葉県茂原市で『カナルタ 螺旋状の夢』試写会+トークセッションを開催しました。
ともにアーティストである山上渡さんと江口綾音さんの自宅兼スタジオ、通称「黒山スタジオ」で開催された本試写会。主にプライベートな呼びかけを通して20名ほどが集まり、お酒を楽しみながら終始和やかな雰囲気で行われました。
千葉県白里町に拠点を置くアップサイクルを中心としたファッションブランド「This is」のデザイナーのお二人、カワムラヒデオさんと川村香奈子さんもアフタートークに参加し、主催の山上渡さんと監督の太田光海を交え、会場とともに活発な対話が交わされました。
山上渡さんとカラムラヒデオさんを含め、会場を訪れた多くの方はサーファーで、自らも創作活動を行なっていました。房総半島に特有のライフスタイルとアマゾン熱帯雨林の文化が出会い、感化された参加者の方が多くいたようです。
All Photos by Hiroshi Wada
「なかなか食ったことがないドキュメンタリーだった」と独特の言い回しでトークの先陣を切った山上さん。自身も南米やアマゾンでの滞在経験があり、その時の経験と重なり合う面を感じつつも、とらえられた映像や作品が表現する世界観に衝撃を受けたようです。
また、「This is」のお二人にとっては、作品の内容もさることながら、映し出された人々の風貌、村に職業という概念があるのか、男女でどのような家事分担をしているのかなど、本作品を通してライフスタイルについて改めて考える様々なきっかけを得たようです。ご自身も海辺にほど近い古民家を改築し、サーフ・カルチャーを通して現代のエコ・ライフを提案する「This is」にとって、地球の真裏に実在するアマゾンの先住民文化はインスピレーションの源になるようでした。
参加者の中には、自身の闘病経験と照らし合わせてアマゾンの薬草文化からインスピレーションを得た方もいました。現代医療と森から得られる薬草の間で葛藤するアマゾンの先住民たち。その様子を克明に描く本作は、自分たちの身体とより深く向き合っていくための一つの可能性を示しているとも言えます。地球の裏側の世界を映し出しているにも関わらず、どこか自分たちと関係しているような感覚を、参加者の方それぞれの視点から感じ取っていただけたようでした。
トークセッション後はざっくばらんな立ち飲みパーティに移行。プライベートに集まったとはいえ、初対面同士の方々も多くいたなか、それぞれの取り組んでいることについて語り合い、他愛のない話を通して意気投合する様子が多く見られました。大都会に依存しないオルタナティブな生き方を目指す人たちが多く移り住み、近年注目を集めつつある千葉・房総。本試写会が、ささやかに、しかし確実に、カルチャーがまた一歩動き出すきっかけになるのではないかと、チーム・カナルタ一同希望を持っています。
主催してくださった山上渡さん、江口綾音さん、カワムラヒデオさん、川村香奈子さん、そしてお越し下さった全ての方々に、心より感謝の気持ちを申し上げます。
(以下、当日の写真が続きます。©Hiroshi Wada)
会場ではクラファンの告知ビラも配布しました