加茂 昂・個展情報 / スクリプカリウ落合安奈・テストインストール
vol. 3 2019-05-03 0
GWも中盤となりました。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
さてさて、本展覧会のメンバーである、加茂 昂さんが代官山で個展を開催中です。
既にGWに飽きてきたという、そこのアナタ!
代官山で加茂さんの作品に出会ってみてはいかがでしょうか。
加茂 昂「境界線を吹き抜ける風」
2019年4月26日(金)- 6月1日(土)
[火 ‒ 土] 11:00 ‒ 19:00
[日・月] 休廊
*4月30日(火・祝)‒ 5月4日(土・祝)は開廊
http://lokogallery.com/akirakamo-wind/
LOKO GALLERY
ADDRESS:〒150-0032 東京都 渋谷区 鶯谷町 12-6
TEL:03 6455 1376
FAX:03 6455 1378
MAIL:info@lokogallery.com
URL:http://lokogallery.com
ACCESS:東急東横線 代官山駅 正面口より徒歩6分
京王 / JR / 東急 / 東京メトロ 各線 渋谷駅より徒歩10分
ーーーーーーーーーー
画家・加茂昂による個展「境界線を吹き抜ける風」を開催いたします。
加茂は3.11の東日本大震災以降、「“絵画」と「生き延びる」ことを同義に捉え”ながら制作に取り組んできました。近年の彼は、広島の原爆、熊 本の水俣病事件、そして福島の原発といった20世紀以降の日本が抱えてきた甚大な災禍を、現地でのリサーチや滞在制作とともに作品テー マの1つとしています。被爆者自身の筆による原爆体験の絵を模写すること、あるいは水俣病の被害者が懊悩の末に到達した“祈り”の境地 に触れたことなどを通じ、加茂は1人の人間として、また画家として、そうした果てのないテーマに挑んできました。
ここ数年の加茂の活動を辿ると、“追体験”あるいは“共感”といった言葉が浮かび上がってきます。同じ国の中で起こった出来事でありなが ら、ともすると我々が「当事者」であることから目を逸らしてしまいかねないこれらの事象とどのように向き合うべきか? それは一個人が明確 な解を導き出せるような命題ではないかもしれません。しかし加茂は、それらの被害者との直接の関わりの中で、自らが経験 / 考察してきた 時間を絵具というメディアに変え、絵画上に堆積させることでその問いと格闘し続けています。そのような時間の経過のなか、加茂の思考の 変遷と同様に、彼の絵画におけるモティーフや描法もまた、静かな、しかし確かな変化を遂げてきました。
彼は本展の主題に「境界線」そして「風」という言葉を据えています。今回メインとなる作品群に描かれたフェンス(=「境界線」)は、福島の帰 還困難地域において立入禁止エリアを示すために設置されているものです。このフェンスは加茂が福島在住の友人の一時帰宅に同行した 際に目にし、これまでにもたびたび描いてきたものですが、今回はそこに“風”という新しい要素が加わります。格子状のフェンスをいともた やすく吹き抜け、“こちら側”と“むこう側”を行き来する風は、「隔離された」エリアといま私たちが暮らす領域の間に実は何の隔たりもないこ と、つまりは私たちの誰もが等しく「福島以後」の世界を背負っていることを示しているのかもしれません。
風という存在が内包するこのような象徴性について加茂は、詩人・谷川雁氏の「すべての物質は化石であり、その昔は一度きりの昔ではな い。いきものとは息をつくるもの、風をつくるものだ。太古からいきもののつくった風をすべて集めている図書館が地球をとりまく大気だ。風 がすっぽり体をつつむ時、それは古い物語が吹いてきたのだと思えばいい。風こそは信じがたいほどやわらかい、真の化石なのだ」(筑摩書 房『ものがたり交響』より)という言葉を引用しながら語っています。
社会が抱える問題とその中に存在する個人、双方に目を向けながら実直な制作と問いに挑み続ける加茂昂の、現在地点と最新作品群を多 くの方にご覧いただければ幸いです。
ーーーーーーーーー
【作家紹介】
#加茂昂/AKIRA KAMO
1982年生まれ。2010年東京芸術大大学院美術研究科絵画専攻修了。自身が関心のある土地とそこに暮らす人とその土地の歴史に、絵を描く行為を通して関わりを持ち、それらに自身の心象を加え、一枚の絵になるように制作をしている。
ーーーーーーーーーー
そして!
スクリプカリウ落合安奈さんも、ただ今テストインストール中です。
落合さんの作品は、展示会場の中心に設置予定。どんな作品になるか楽しみですね。
ーーーーーーーーー
【作家紹介】
#スクリプカリウ落合安奈 /ANA SCRIPCARIU-OCHIAI
現代美術家。フランスのシャンボール城(世界遺産)、韓国の大邱大学校国際交流展、株式会社ワコールアートセンター主催「まつり、まつる展」東京、京都巡回展など国内外で作品を発表。現在は、土着の祭・儀式・信仰を現地調査しながら、「土地と人の結びつき」について作品を制作。1992年生まれ。埼玉県出身。2016年に東京藝術大学大学油画専攻首席、美術学部総代として卒業。東京藝術大学 大学院 美術研究科 修士課程 彫刻専攻 在籍。
ーーーーーーーーー
展覧会クラウドファンディング
https://motion-gallery.net/projects/kakogenzaimirai…
-------------------------------------------
展覧会名:都美セレクショングループ展 2019『星座を想像するように-過去、現在、未来』
会期:2019年6月9日(日)~30日(日) *21日間 会期中休室日:6月17日(月)
時間:9:30~17:30 (但し、特別展開催中の金曜日は20:00まで)
展覧会会場:東京都美術館 ギャラリーA
主催:過去・現在・未来を考える、東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
協賛:ターナー色彩株式会社
〜参加作家〜
加茂昂、スクリプカリウ落合安奈、瀬尾夏美、田中直子、中村亮一、平川恒太、古堅太郎 (50音順)
●展覧会クラウドファンディング ・ページ
https://motion-gallery.net/projects/kakogenzaimirai…
●『星座を想像するように-過去、現在、未来』ホームページ
https://kakogenzaimirai2019.wixsite.com/kakogenzaimirai
●『星座を想像するように-過去、現在、未来』facebookページ
https://www.facebook.com/kakogenzaimirai2019/?notif_id=1552543192350975¬if_t=page_fan_growth_drop
●東京都美術館ホームページ
https://www.tobikan.jp/exhibition/2019_groupshow.html
*各種サイトで掲載されている作品画像は、本展で実際に展示する作品とは異なる場合もございます。