猫がいる上映会
vol. 20 2015-01-14 0
前回のアップデートでお伝えしたように、11日は神楽坂のマンヂウカフェで行われた上映会に参加し、キノ・イグルーという2人組の上映グループを取材してきました。キノ・イグルーは、本当にユニークな形態を取っており、今後の自主上映の流れを大きく変えるんじゃないか…という期待すら感じさせます。
まず面白いのは、彼らの移動上映というスタイルです。彼らは特定の場所や地域にこだわる事なく、日本全国、あらゆる所で上映会を行っています。それは、彼らが企画したり、売り込んだりしているわけではなく、「うちでも上映できますか?」「こんな形の上映会は可能ですか?」という先方からの要望に応える形で、会場側と一緒に上映会を行っているのです。
そして、さらに興味深いのは、メインで活動している有坂さんは、これを本業としており、自主上映を(小さいながらも)ビジネスとして成立させているという事です。
僕が上映団体を取材する中でよく感じるのは、地域への愛情や、いずれは映画館を作りたいという夢や情熱です。しかし、有坂さんのスタイルは、それとはまったく異なります。ある意味、そういう枠組みを飛び越えた活動とも言えます。
もちろん、移動上映や出張上映と言うのは、特に珍しい話ではなく、古くから存在する1つのビジネスではあります。しかし、キノ・イグルーのスタイルには、そういうものとも違った独自性を感じます。これを映画の中で、どのように伝えれば良いのか…悩む所です。
そして、今回の上映会も、大変、面白い物でした。お店で飼われている猫が、上映中の会場内を気ままに歩き、お客さんの膝の上に座ったり、寝っ転がったり…ここまで自由な上映会も珍しいですね。
僕は自宅で、猫4匹と生活をしている猫好きですので、猫がいる上映会の良さをシミジミ実感しました。猫カフェで上映会とか、できないかなあ…もちろん、猫が主役の映画を観たいですねw