中野沙織役の武田暁さんから応援メッセージが届きました!
vol. 16 2024-10-23 0
武田 暁(役名:中野 沙織)より
大阪市出身。劇団「魚灯」所属。主な出演作品『風枕』(作・演出:太田省吾)、魚灯『静物たちの遊泳』『着座するコブ』(作・演出:山岡徳貴子)、桃園会『浮標』(演出:深津篤史)、松田正隆が作・演出・構成を務めるマレビトの会での出演(『島式振動器官』『クリプトグラフ』『PARKCITY』『HIROSHIMA-HAPCHON』など)、KUNIO10 『更地』(演出: 杉原邦生)、『石のような水』(作:松田正隆 演出:松本雄吉)、『赤ずきんちゃん』(作・演出: 山口茜)、『PORTAL』 (作:林慎一郎 演出:松本雄吉)、『繻子の靴』(演出:渡邊守章)、KAAT・KUNIO共同製作KUNIO15『グリークス』(演出:杉原邦生)、庭劇団ペニノ『笑顔の砦』(作・演出:タニノクロウ)等。また、映画『れいこいるか』『天国か、ここ?』(監督:いまおかしんじ)、〜ヨーロッパ企画の生配信劇シリーズ〜『京都妖気保安協会』ケース3「貴船スターシップ」など映像作品にも参加。
──映画『事実無根』への出演に関して
まずは何より、映像の経験が殆どないわたしをこの作品に参加させてくださった柳監督の勇気に感謝いたします。「こんなきちんとした監督さんが居るのだなぁ」というのが初めてお会いした時から変わらない柳さんの印象です。とても丁寧でひとをよく観察していらして、誰が何を言いかけても必ずそれに耳を傾ける姿勢を持っていらっしゃる。そしてどんな場面もちょっと面白がるユーモアが、撮影中のリクエストにも反映されているので、緊張しつつも楽しい撮影の時間を過ごせました。個人的には撮影期間が数日と短かったのが残念で、ずっと撮影を見ていたいと思うほどでした。
──国際映画祭での評価は?
柳さんのもとに集まられたスタッフさんも、出演者の皆さんも、とても真摯に作品に向き合いながら其々が楽しんでおられて、「一緒に作品を良くしましょう」というあたたかい空気で包んでくださる。「このひとのもとに、このひとたち」と、撮影から随分経った今も思い出しては感動しています。そんな方たちによって作られた作品が、海を越え、言葉を越えて、他国の映画祭で評価されていると伺えてとっても嬉しいです。「皆さんの素晴らしさが伝わった!!」というファンのような気分です。
──どんな作品?
ひとの今は、日々出会う選択の結果や経過で出来ていて、その選択の大小、好む好まざるに関わらず、それを何とか受け入れて生きている。どんなにそのひとたちの心が大騒ぎでも外から窺い知ることはない。『事実無根』も、そんなどこにでもあるかも知れない日々を受け入れつつ、また新たに出会う小さな一つ一つに浮かび上がる想いと戦ったり受け入れたりと、選択を繰り返すひとたちを一時(いっとき)覗き見るような作品だと思います。
──支援者へのメッセージを
ご覧いただいた後に、「明日の自分は自分で選べるのかも知れない」「気分のいい今、自分はなかなかいい選択をしたんじゃないの」という日々を送っていただけたらとっても嬉しいです。特別ではなく皆さんの周りの方にも起こっているんだと想いを馳せながら。京都にいらっしゃれば作品に出てくる景色にひょいと出会えますよ。どうか沢山の方に『事実無根』と柳監督チームのお仕事をご覧いただけるよう、応援していただけると幸いです。