撮影担当の武村敏弘さんより応援コメントをいただきました!
vol. 2 2024-10-09 0
撮影・武村敏弘より
同志社大学法学部卒。東映京都撮影所を経てフリーランスとなる。同志社大学嘱託講師。Gallery Take two代表。以下、作品歴。映画:『36.8℃サンジュウロクドハチブ』『関ヶ原』(オペレーター)『TUNAガール』「魚の目』『明日授業参観行くから。』『煙とウララ』『I AM JAM ピザの惑星危機一髪』『メンドウな人々』。CM:パナソニック/UHA味覚糖/キンチョー/ミズノ/ニンテンドーなど
柳監督は以前、別の映画に助監督として参加してくれていました。その時にシンプルに「いいやつだ」と感じ、彼の作品ならぜひ参加したいと思うようになっていました。そんな思いが実った本作品。監督とはまず、京都で京都の映画スタッフが撮る作品として「This is Kyoto.」はやめましょうということを話しました。生活感のない観光地の側面はあえて出さず、動線を大事にしながら地域に密着したロケ地を選んでいます。ですので京都の方は、この作品をより身近に感じていただけると思います。
物語の舞台となるのは、地域に根ざした小さなカフェ。脚本の大部分がこのカフェを中心に展開していきます。単調になりがちなこの小さな空間の見え方が「一つとして同じにならないようにしたい」と考えました。時間帯、天気、登場人物の感情や芝居の温度感。それらを助け、あるいは寄り添えるシーン作りを心がけています。またこの作品では、それぞれのキャラクターの心情の揺れをどう描くかがポイントでした。柳監督や美術の小出さんと相談した上で「心の揺れ」を「炎」で表現しようと、ナイトシーンでは主光源に蝋燭や焚き火を活かしたライティングを試みています。
随所にそのような工夫を散りばめた作品ですが、海外の映画祭での受賞を最初に聞いた時は、やや意外に感じました。ただ、ヨーロッパでは小津映画が人気であることを思い起こし、「家族」をテーマにした作品は洋の東西を問わず、普遍的なものがあるなと改めて実感しました。
映画『事実無根』は、実在する小さなカフェを舞台に描かれた家族再生の物語です。京都の佛光寺での特別上映の後、観客同士でこの映画について語り合ったという嬉しい話も耳にしました。噛めば噛むほど味の出る、柳監督の渾身の映画なのです。ただお金がありません。この作品と柳監督を全国へ、皆様の街へと届けるため、ぜひクラウドファンディングでの支援をはじめとするお力添えを、どうぞよろしくお願いいたします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上です。後ほど、プロジェクトページの方にも反映させていきます。