旬のブドウを品種のつながりで見てみると
vol. 10 2026-09-12 0
いまが旬のブドウ。
店頭には、シャインマスカット、巨峰、ピオーネ、デラウェアなど、さまざまな品種が並んでいます。
「くだもの進化アートマップ」では、32品目のなかの1つとして、ブドウが登場しますが、品種をただ年代順に並べるだけではありません。
欧州系、米国系、そしてそれらの交配によって生まれた品種のつながりも意識して描いています。
たとえば、マスカット・オブ・アレキサンドリアは、黄緑色の大粒が美しい欧州系のブドウ。日本で古くから栽培されてきた甲州は、欧州系を主体に、東アジアの野生ブドウの系統が加わった品種と考えられています。
一方、デラウェアは、米国系野生ブドウと欧州系ブドウなどに由来する雑種系品種。小さな赤紫色の粒がぎっしりと実る、古くから親しまれてきたブドウです。
キャンベルアーリー、マスカット・ベーリーA、巨峰は、欧州系と米国系の交配を経て生まれた欧米雑種。さらにピオーネは、その巨峰の血筋を受け継ぐ大粒品種です。
近年人気のシャインマスカット(※)は、米国系と交配した欧州系の流れにある品種。新しい赤系品種サンシャインレッドにも、米国系の祖先が入っています。
※「くだもの進化アートマップ」では、いま国内でもっとも多く流通している品種を大きく描いてリボンをつけます。
こうして文字で書くと少しこんがらがってくると思いますが、イラストにすれば大丈夫。
描かれた枝を目でたどるだけで、品種どうしのつながりや、ブドウがたどってきた道筋が見えてきます。
旬のブドウを味わうとき、「この品種は、どこから来たのだろう?」と少し想像してみる。
そんな見方をすると、いつもの果物にも新しい発見があるかもしれません。
どのように描いたら美しく、わかりやすくなるのか、イラスト担当の黒沼真由美さんと監修の竹下大学さんで検討を重ねながら制作を進めています。
どうぞご期待ください!
畠山泰英(キウイラボ)
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