なぜ、1億4000万年の果物の歴史を「一枚の絵」にしようと思ったのか
vol. 1 2026-08-09 0
当プロジェクトが始まって3日目になりました。さっそくご支援くださったコレクターの皆様、ありがとうございます。
最初のUPDATEでは、そもそも私たちが、なぜ「くだもの進化アートマップ」をつくろうと思ったのか。
監修者である竹下大学(品種ナビゲーター)が、その出発点についてお話ししたいと思います。
私たちが普段食べている果物には、途方もなく長い時間が流れています。
果物の祖先である被子植物が地球上に現れたのは、およそ1億4000万年前。恐竜がいた時代です。
そこから植物は進化を重ね、人間と出会い、栽培され、選ばれ、交配され、数えきれないほどの品種が生まれてきました。
「くだもの進化アートマップ」では、日本で親しまれている32の果物と約700品種を、恐竜の時代から令和まで、一枚の絵の中につなげようとしています。
なぜ、一枚の絵にする必要があるのか。
私は以前から、以下のような「壁」をどうにかしたいと考えてきました。
・消費者とプロのあいだにある壁。
・園芸品種と野生種のあいだにある壁。
・農とサイエンスのあいだにある壁。
・子どもと大人のあいだにある壁。
瞬時に情報が伝わる絵であれば、この壁をなくすことができる。
それだけでなく、
「この果物はどこから来たんだろう」
「次はこの品種を食べてみたい」
「こんな花が咲くのか」
「この果物とこの果物は親戚だったんだ」
こんな会話が生まれるのではないか。
食べ物への関心が高まるのと同時に、よりおいしく感じられるようにもなるツールを創ろう!
これが本プロジェクトの出発点です。
制作するのは、得意分野のまったく違う3人です。
動物の進化を「系統樹マンダラ」として表現してきたキウイラボの畠山泰英さん。
生き物を一本の糸や一本の線から作品にしてきた美術家・黒沼真由美さん。
そして、植物に救われて育種家になった私、竹下大学。
この3人が揃わなければできない「アート×科学×歴史」の発明品を目指しています。
ですから、皆さんからいただくサポートは、世の中に新たな楽しみと価値を同時に送り出していく力そのものです。
自宅のダイニングに。
小学校の理科室に。
フルーツパーラーや直売所に。
果物を扱うプロのオフィスに。
いろいろな場所の壁に「くだもの進化アートマップ」が飾られ、その前で人と人との会話が始まる。
そんな景色をつくりたいと思っています。
でも、冷静に考えれば、ちょっとおかしな話ですね。
いろいろな「壁」をなくそうと始めたプロジェクトなのに、完成したら「あちこちの壁に飾ってください」とお願いしているのですから(笑)。
UPDATEでは、制作過程やメンバーの活動なども少しずつご紹介していきます。
ぜひ「お気に入り」に登録して、完成まで一緒に見届けていただけたらうれしいです。
そして、このプロジェクトを「面白い」と感じていただけましたら、ぜひサポートという形で仲間になってください。
皆さんと一緒に、この1枚を社会へ送り出していければとてもうれしいです。
竹下大学
