セールス副リーダー セールス実体験!
vol. 16 2021-11-13 0
-J-Anime meetingに参加した理由は何ですか?
理由として色々ありますが、一番はやはり純粋にアニメが好きという点です。私自身、今年度の上映する君の膵臓を食べたい』などの最新作から『AKIRA』など長年アニメファンから愛され続けている作品に至るまで様々観てきましたが、これまで誰かにアニメの魅力を伝える(いわゆる「布教」)機会は中々ありませんでした。
勿論「布教」することだけがアニメの楽しみ方ではありません。お気に入りの作品を自分の胸の中にしまい、自分だけでその楽しみを享受したい、追求したいと思う人もいると思います。かく言う私もかつてはそうでした。
でもある日、アニメが好きな素晴らしい友人たちと語らう中で一つの作品でも自分だけでは思い付かないような見方があること、逆にその場の誰もが思いつかなかった見方を私が友人たちに「布教」できたことに気付かされました。加えて、作品を「布教」するにはどこに魅力が詰まっているのか、どう言語化したら魅力が伝わるのかについて改めて思いを巡らせることが必要で、そうした行為は作品に対する理解を少し高めてくれたようにも思いました。そう考えると、アニメの「布教」と異文化交流は実は似ているのではないかと思えてきますね。
そうした経緯もあって、アニメ作品をより多種多様な人々へ「布教」したい、アニメコンテンツを「布教」する楽しさを伝えたいと思いこのイベントへの参加を決めました。
もう一つの理由は学園祭実行委員としての経験を活かしたかったからです。実は、私が通っている東京外国語大学では、本イベントが行われるちょうど一週間前に学園祭(「外語祭」)が行われるのですが、私はその実行委員を3年間務めています。これまで渉外部門で活動を中心に続けてきて、昨年度はその長として企業・団体との交渉を統括した経験もあります。
あくまでも学生ですので大人の真似事と一蹴されればそれまでですが、実際に企業や社会人の方々とのやり取りでは学ぶことばかりでした。それを私だけの「宝物」にするのではなく、少しでも多くの人に還元していきたいと日々ぼんやり考えていた矢先にこのイベントに出会うことができたというわけです。実際の業務では、私が実務経験をシェアすること以上にセールス班の仲間たちから学ぶことが多く、日々「財産」が増えているように感じるとともに、関わる全ての人々に日々感謝しています。
-セールスで工夫している点はありますか?
皆さんもご存じの通り、社会人の基本といえば「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」ですよね。セールス班というより私個人としてのお話になってしまいますが、さらにもう一つ心掛けていたことがあります。それは雑談・チャットです。確かに、先述の社会人たる三原則に「ザツ」なんてコトバを差し挿んだら語呂も悪くなってしまうので、四原則とまでは言えないかもしれません(笑)
しかし、雑談も「ホウレンソウ」も同じコミュニケーションの一環であり、良い雰囲気作りのためのビジネススキルの一つであると私は確信しています。
年齢の近いセールスメンバーとは好きなアニメ作品や大学生活の近況といった身近な話題で、オンラインという制約を何とか打ち破り、円滑なコミュニケーションを行えるような環境づくりに努めてきました。一方、企業の方々へイベントのプレゼンテーションを行う際には、本イベントの意義や理念、コロナ禍で全世界的に海外渡航が難しくなった私たち学生の心境を伝え、企業からは理念やそこで働く方々の率直な考えをじっくりと伺うに時間を割くようにしました。そのおかげで、お互いの距離が縮まり、どのように関わることができるのか、より深く考えていただけたと実感しています。
こうした私の経験を通して読者の皆様に「雑談」の意外な有用性がお伝われば、とても嬉しく思います。
-セールスで難しいと感じた点は?
セールス班のメンバーとは対面でのやり取りができなかったため、足並みが揃わない場面が目立ったことにもどかしさを感じることは多かったですね。今年で二年目を迎える本イベントの準備を進めるにあたり、ノウハウの蓄積が少ない中でどうやって「チーム」として纏まっていくべきかという土台の部分から構築することは初めての経験でした。
しかし「雨降って地固まる」とはよく言ったもので、困難が目前に迫ると却ってメンバー間での連携が密になったように思います。各々が積極的に連絡を取り合って活動しようと努めたことでハードすぎるノルマ(ロシア語由来の「ノルマ」というコトバ。耳を塞ぎたくなるロシア語の一つですね笑)を設定するまでもなく、こうしてイベント開催に漕ぎつけることができました。
そして、これは単なる成り行きではなく、きっと「イベント成功」という明快かつ明確な目標の共有なくしては達成されなかったでしょう。皆がこの目標に向けて一丸となる過程はドキュメンタリー性が非常に豊かで、間違いなく他のインターンシップでは体験できない特異点であると自信をもってお伝えできると思います。
そして最後になりますが、「J-Anime Meeting in Russia 2021」の開催に際して、イベント統括の浅川さんやリーダーの高橋さん、セールスメンバー達、ご支援いただいた企業の方々をはじめ、たとえ困難な中でも私と関わりあってくださったご関係者の方々に今一度感謝申し上げます。