おとなのようちえん
vol. 9 2023-02-05 0
おとなのようちえん、と称して大人が集まり環境整備をする日。
開園当初からようちえんの主力となってくれているアヤコちゃんのことばを借りて言うと、それは「おとなのようちえんは、おとなたちが楽しんでフィールドの整備などをしちゃおうよ!という日です。小学部、ようちえんの保護者とは限らずです。」
過去の作業内容は、粟野の山の倒木を整備したり(山の所有者さんの許可を得て)、沢の水脈整備、ヤギ柵の修繕、現ようちえんも古民家なため様々な不用品の整理などなど。手弁当どころか素晴らしい持ち寄り一品、時には多国籍料理などをテーマに持ち寄ったり、ランチもお楽しみとして父母が企画してくださる「おとなのようちえん」。
開園当初「こんな広い敷地をひとりで管理するなんて無理だよ。普通の幼稚園だって保護者の役割ってあるんだし、みんなでやろうよ!」と提案してくれたアヤコちゃんとミキちゃん。このふたりと作ってきたようちえん。
そして、ふたりのお子さんが小学生になってから開設した小学部。
彼女たちがいなかったら、今の山のようちえんはない。
庭に積もる不用品たちを眺め「おとなのようちえん、久しぶりにやろっか。」というミキちゃんのひとことで、この日も有志たちが集結する運びとなりました。
古民家改装のために”お役目御免”となった、江戸、明治、大正、昭和、平成と長ーい間、この家を支えてくれた一部の資材さま方。本当におつかれさまでした。ありがとうございました。薪や工作に使えそうな材は蔵に運び、残りはクリーンセンターへ。
気が遠くなるようだな・・・と手を付けていなかった、電気製品や得体のしれない鉄くずやガラス瓶、ケーブル類、プラスチックなどなど・・・
金、銀はまさかありませんが、コードも中が入っているか調べながら銅製品らしきものがあると「カネの匂いがする!」などと騒ぎながらみんなで仕分け作業。
どんなゴミならどのように処分できる、何はゴミにはならず産業廃棄物扱い、などなど…学びます。そして、つくづくゴミにならない物、循環するものだけで生活できたら素敵だなぁ、とこれからの技術発展に期待を寄せてしまいます!
あ、他力本願なだけでなく、なるべく循環をテーマに生活必要品を選んでいきたいと思います。
鳩時計のように蔵の窓から「こんにちはー!」。おとなのようちえんの日の子どもたちはのびのびと日がな一日遊んでいます。おもちゃなんかいらないのです。遊びの天才たち!
夏から抜いて山にしておいたコセンダングサ。からっからになったので燃やしてお庭もすっきり。と、その山のひとつから小さなネズミが!!
ここら辺に逃げたんだけどな、とようちえん生も小学生も一緒になってネズミを追います。この時の子ネズミの気持ちったら。想像してごらんなさい!でも、子ネズミは速かった。それはそれは逃げ足が速かった!
ライブラリーセクションに拵えた秘密基地的リーディングスペースのロフト。小学生たち、ここを熱心に雑巾がけしていたかと思いきや、ロープですべりおりる遊びを展開。手袋をしているのは「この方が手が熱くならないから」だそうです。
今日もみなさんおつかれさまでした~!