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戦後の日本演劇がどのように世界演劇と交わり、独自の地歩を築くに至ったかを跡づける貴重な資料の復刻をクラウドファンディングで実現!
「演劇舞踊を通じた平和構築」を目指す世界ネットワーク国際演劇協会日本センターの活動の原点を知るための貴重資料を復刻し、日本センターの設立に関するテーマ探求&アンサーブックとなるような資料集を発行するプロジェクトです。
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国際演劇協会(ITI)は、世界86の国と地域に拠点を持つ演劇人ネットワークです。第2次世界大戦が終わって間もない1948年、UNESCOの外郭団体として結成されました。日本センターは1951年に創設され、「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」というユネスコ憲章の趣旨に基づいて他センターと連帯し、演劇によって各国相互の理解を深め平和の構築に寄与することを旨に活動しています(現会長:永井多恵子)。主な事業に国内外の舞台芸術事情を紹介する『国際演劇年鑑』の編集・発行、「紛争地域から生まれた演劇シリーズ」(リーディング上演、戯曲集発行)、など。
「演劇舞踊を通じた平和構築」を目指す世界ネットワーク国際演劇協会日本センターの活動の原点を知るための貴重資料を復刻し、日本センターの設立に関するテーマ探求&アンサーブックとなるような資料集を発行するプロジェクトです。
国際演劇協会 (International Theatre Institute)は、「演劇舞踊を通じた平和構築」を目指す世界ネットワーク(本部事務局=上海、パリ)です。国際演劇協会日本センターは、世界ネットワークの中の80以上の国と地域でとして活動する各国センターのひとつです(民間NGOとして活動)。
2014年エレバンにて開催されたITI世界大会の様子:各国センターのメンバーが集う
2023年は、国際演劇協会日本センター(Japanese Centre of ITI)が発行する「国際演劇年鑑」(1973年3月創刊)の発刊50周年に当たります。これを機に、私たち国際演劇協会日本センターのスタッフは、当センター設立のそもそものルーツを探り、設立の経緯を詳らかにするととともに、現在まで続く組織の存在と活動の意義をより明確にしたいと考えました。
最新号『国際演劇年鑑2022』左:世界の舞台芸術を知る(日本語版)右:日本の舞台芸術を知る(英語版)(2014年以降の年鑑はオンラインでもご覧いただけます)。
当センターには、団体創設(1951年)当時の世界の演劇状況と日本国内の演劇人たちの動静、政府(外務省、文部省)との折衝の様子などを記録した貴重な資料が保存されています。こうした、これまでほとんど誰の目にも触れることのなかった資料群をもとに、戦後から現代に至るまでの日本の国際演劇交流の創始と展開を位置づけ、その源流を明らかにしようとするのが、この「国際演劇協会(ITI)日本センター初期資料の復刻プロジェクト」です。
私たちが、これから数次にわたって順次復刻し公刊しようと企画している資料(今回のプロジェクトはその第一弾)は、「ITI通信第1号~第31号」(第1期の刊行物。1951~1961年)をはじめとする、「ITI通信」や「ITIニュース」と呼ばれる会報誌を中心に、ITI本部が発行する「World Theatre」、「World Premières」など、また、ユネスコ国内委員会の刊行物などが中心となります。
ローレンス・オリヴィエのワールド・シアター・デイメッセージが掲載された『World Premières』№ 41
プロジェクト第1弾としては、「国際演劇協会(ITI)日本センター初期資料の復刻本」として、B5版、モノクロ(一部カラー)刷、48ページほどの小冊子として刊行する予定です(300部を予定)。
このプロジェクトでは、当センターが所蔵している創立当時(1951[昭和26]年)の資料や、「国際演劇年鑑(Theatre Yearbook)」創刊(1973[昭和48]年)の頃に至るまでの資料の中から特に重要なものを発掘・解読して世に知られていなかった事実を明らかにすることを試みます。そして、この作業を通して、戦後の日本演劇がどのように世界演劇と交わり、独自の地歩を築くに至ったかを跡づける、「戦後の演劇・舞踊交流史の再発見プロジェクト」とすることを意図しています。
ITI日本センター設立にむけての趣意書
全文はこちらからご覧いただけます。
現代ではすでに当たり前のことになっている海外との演劇・舞踊の交流も、歴史の流れを考慮に入れることによってこれまでとは異なった相貌が見えてきます。1950年代には、早くも能・歌舞伎・文楽の伝統芸能の海外公演が始まっており、その初期にはITI日本センターが大きな役割を果たしていたことを当時の記録から確認することができます。それに続いて、1970年代には、ナンシー演劇祭(仏)を始めとする多くの演劇祭において多彩な日本の現代演劇の紹介がなされました。このことをきっかけとして、以後、日本の現代演劇が続々と世界各地で上演され、大きな注目や反響を得るに至ったことは演劇関係者によく知られた事実です。
1954年 『Japanese Theatre PICTORIAL]』表紙(左)・中表紙(右)
1950年代から始まる日本演劇・舞踊の海外での上演は、先駆的な試みであるがゆえに、行く先々でセンセーショナルな反響を呼び起こしました。世界の中の日本の演劇・舞踊の独自性に世界の演劇・舞踊人が賛嘆の目を向けます。そして、その注目は、いわゆる伝統演劇・舞踊に限定されず、後に前衛演劇の名で語られる演劇の提唱者であり実践家である多くの演劇人が国際演劇交流の前面に躍り出て来ます。1960年代以降、ベケット、イヨネスコ、カントール、グロトフスキー、バルバなど、私たちが見知っている現代演劇の潮流がこの時代の演劇交流に端を発しているのは歴然としています。
「国際演劇月」リーフレット
では、そのような伝統演劇・現代演劇の交流の日本での担い手の活動の実態はどのようであったのでしょうか。実は、その担い手やその当時の日本国内での活動やその背景事情は、現代の観客や演劇関係者にほとんど知られていないのではないでしょうか。
このことから、私たちの「演劇資料復刻プロジェクト」では、当面、この時期の日本における海外演劇・舞踊交流の記録の空白を少しずつ埋めていくことが目指すべきミッションとなります。
私たちは、このプロジェクトによって、第二次世界大戦以降の「世界の中の日本演劇」の在り方を検証する試みの小さな第一歩をここから始めたいと考えています。
国際演劇協会日本センターでは、当センター設立当時の世界の演劇状況と日本国内の演劇人たちの動静、政府(外務省、文部省)との折衝の様子などを、当センターが保存している当時の貴重な資料をもとに再構築し、国際演劇交流の源流とその後の沿革に関心を持たれる方々に広く公開する「国際演劇協会(ITI)日本センター初期資料の復刻プロジェクト」をスタートいたします。
「国際演劇月」冊子表紙
・復刻版資料集の編集費
・装丁などデザイン費
・印刷費
・発送費
今回の復刻版小冊子は、もしご支援いただく金額が目標金額の40万円に達しなかった場合にも自己資金で補い、発行いたします。リターンも必ずお届けしますので、ご安心ください。小冊子の発行予定は、2023年5月を予定しています。
ITI日本センターの活動の財政的基盤は、文化庁等公的機関からのいくつかの事業助成を除き、会員からの会費収入が主たる財源であり、団体運営については常勤の運営スタッフによる運営管理業務以外はすべてボランティアベースで行っています。活動維持や拡大のための財政基盤の確立は、日常的かつ根本的な課題です。
今回のような資料(復刻小冊子)の発行によって、ITIの活動とITIが世界ネットワークの中で担っている役割を多くの方々に少しでも広く知っていただくことにより、本センターの財政基盤の確立につながることを期待しています。本センターの活動について認知が拡大することによる会員・賛助会員の増加、ITIの活動全体への賛同の寄付をいただくことによる財政基盤の強化をはかり、ITI日本センターが担っている役割そのものに対する社会的な評価を高めていきたいと希望しています。ご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。
このお知らせに関心を持って最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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