サロンコンサートSaluto!
第13回の公演延期に対するご支援をお願いいたします。

東京と札幌の演奏家を結び、毎回意欲的なプログラムで声楽音楽の楽しみをお届けするサロンコンサートシリーズSaluto!第13回公演は、新型コロナウイルスの感染拡大により7月に日程を延期して開催します。

サロンコンサートSaluto!とは

主宰の石塚幹信が2011年より札幌で開催を継続してきたサロンコンサートシリーズ。毎回テーマを決めたプログラミングで充実の解説を交えてオペラや歌曲などの声楽音楽を多くの聴衆にわかりやすく伝え好評を博してきました。また当初は札幌に東京で活躍する若手、中堅の歌い手を招聘したり、東京で活躍中の札幌出身者を積極的に招き、故郷での出演機会を作ってきました。2017年の第9回公演からは東京と札幌での二カ所開催によって札幌の演奏家を東京に招くという要素も生まれ、毎回両会場で多くの聴衆に声楽音楽の楽しみを伝えてきました。(写真は第12回東京公演から。撮影Ⓒ栗原辰和)

主催者プロフィール

石塚幹信　ISHIZUKA Yoshinobu テノール　企画構成、お話

北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽コース卒業後、東京藝術大学音楽学部声楽科を経て同大学院音楽研究科修士課程独唱科を修了。幅広いレパートリーで多くの舞台に出演し、日本語の歌唱やMCにも定評があり、近年は演奏会企画プロデュース、マネージメントの分野でも活動中。三岸好太郎美術館ミニリサイタル、札幌市役所ロビーコンサートに出演。日本演奏連盟推薦新人演奏会に出演し札幌交響楽団と共演。またコンサートソリスト、合唱および合唱指導、合唱指揮としての評価も高く、多くの公演で成果を上げている。声楽を野田廣志、川上洋司、故G.チャンネッラの各氏に師事。サロンコンサートSaluto!主宰、演奏家集団「石塚組」代表、足利オペラ・リリカ登録メンバー、東京オペラ・プロデュースメンバー、新国立劇場合唱団登録メンバー、飯能市民合唱団指揮者、ペルテ混声合唱団音楽監督、(公社)日本演奏連盟会員。

～サロンコンサートSaluto!公演記録～

　第一回　～歌曲の世界～
　　2011年１月15日(土)19:00開演　札幌時計台ホール
　　出演：増田享子、磯谷大樹　　ゲスト：又吉秀樹　　　ピアノ：鎌倉亮太

　第二回　～バロックからモーツァルトのオペラ～
　　2011年７月30日(土) 19:00開演　札幌時計台ホール
　　出演：岡元敦司、石田実和、成田恵　　　ピアノ：佐藤望央

　第三回　～フランス歌曲とオペラの世界～
　　2012年2月25日(土)19:00開演　札幌時計台ホール
　　2012年2月26日(日)15:00開演　渡辺淳一文学館講義室
　　出演：穴澤彩佳、岩村悠子、古城一樹　　ヴァイオリン：浜島泰子　　ピアノ：鎌倉亮太

　第四回　～ロマン派オペラの最高峰 G.ヴェルディ～
　　2012年8月17日(金) 19:00開演　札幌時計台ホール
　　出演：今野博之、中江早希　　　ピアノ：橘田由希乃

　第五回　～日本のうたと合唱曲～
　　2013年2月16日(土)13:50開演　ザ・ルーテルホール
　　出演：上田　哲、岩村悠子、板東由依、藤田典恵、谷地聡子、
　　金井知那実、工藤由利香、今野博之、前田亜美
　　ゲスト：松原陸、熊谷隆彦　　　ピアノ：石井ルカ

　第六回～ミュージカルの世界～　
　　2013年7月31日(水)19:00開演　札幌時計台ホール
　　出演：港幸樹、岳本紗織里、古城一樹、鈴木敦子、増田享子、原慎一郎
　　アンサンブル：芸術集団ラクリモ座、男声声楽団体Belcanto?有志　　ピアノ：鎌倉亮太

　第七回～イタリアロマン派歌曲とオペラの愉しみ～
　　2014年3月16日(日) 19:00開演　札幌時計台ホール
　　　出演：田中樹里、今野博之、磯谷大樹　　　ピアノ：今野くる美

　第八回～トスティ歌曲の魅力～
　　2015年6月11日(水) 19:00開演　札幌時計台ホール
　　出演：五十嵐麻実、金井知那実、工藤由利香、板東由依、谷地聡子、上平臣悟、水野佑一　
　　ピアノ：橘田由希乃

　第九回～イタリアのオペラとカンツォーネ～
　　2016年7月11日(月) 19:00開演　日暮里サニーホールコンサートサロン
　　2016年7月13日(水) 19:00開演　札幌時計台ホール
　　　出演：小城龍生、五十嵐麻実、吉川響一、水野佑一
　　　指揮：粂原裕介(友情出演)　ピアノ：佐藤望央

　第十回～情熱のオペラとカスタネットの競演～
　　2017年3月6日(月) 19:00開演　練馬区大泉学園ゆめりあホール
　　2017年3月10日(金) 19:00開演　札幌時計台ホール
　　　出演：大隅智佳子、真貝裕司(カスタネット独奏・客演)　ピアノ：清水綾

第十一回　～イタリアオペラとトスティ歌曲の世界～
　　2018年2月20日(火) 19:00開演　練馬区大泉学園ゆめりあホール
　　2018年2月23日(金) 19:00開演　渡辺淳一文学館講義室
　　　出演：又吉秀樹、金井知那実　ピアノ：鎌倉亮太

　第十二回　～二人のディーヴァによイタリアオペラの競演～
　　2019年3月19日(火) 19:00開演　日暮里サニーホールコンサートサロン
　　2018年3月22日(金) 19:00開演　ザ・ルーテルホール
　　　出演：谷地聡子、谷地田みのり　ピアノ：橘田由希乃

サロンコンサートSaluto!の成果

この企画シリーズは多くの方からの支持を得て昨年まで12回の公演を重ねてきました。今まで札幌で演奏することのなかった演奏家を札幌の舞台に招き、また上京後なかなか故郷での演奏機会に恵まれなかった出身者にとっても貴重な機会を生み出すことができました。また毎回たくさんのオペラや歌曲など声楽のコンサートを初めて聴いた方々を客席に迎え、敷居が高いと思われがちなクラシック声楽のコンサートをより多くの人に楽しんでもらうきっかけを作ることができました

サロンコンサートSaluto!第13回の現状

「東京と札幌の演奏家を同時起用する」と言うコンセプトの実現には多くの困難が立ちはだかりました。毎回出演者が東京と札幌に分散しているため、事前リハーサルにはどちらかがどちらかへ出向かなければならない事。主宰石塚本人も幾度も東京と札幌を行き来しなければならず、かかる経費が膨らむのがこのシリーズの悩みの種でした。また同時期に複数の地域で同時にコンサートを実施するためには広報宣伝活動に多大な労力を必要とし、多くのSaluto!を応援してくださる方々のご厚意によってこの企画が継続してきました。

サロンコンサートSaluto!第13回の開催予定

第13回公演はテーマを「日本語で楽しむオペラの魅力」として、関東で幅広く多くの舞台で活躍中のソプラノ田中宏子さんと札幌出身で長きにわたりドイツのベルリンで活動後帰国したピアノの吉泉善太さんを招き、オペラやオペレッタの名曲を日本語歌唱で演奏するプログラムを組み準備を続けてきました。オペラにおける日本語歌唱は近年、字幕技術の発達や聴衆に原語(本来書かれた原語)での演奏が浸透してきたことで存在感が薄れがちですが、初めてオペラに触れる観客にはダイレクトに言葉が伝わる日本語歌唱はやはり重要な要素です。また台詞に時事問題を織り込んで上演する機会の多いオペレッタでも同じく日本語訳詞による歌唱は欠かせません。一方で日本語歌唱特有の技術や言葉をうまく伝えるための技は、若い世代の歌い手を中心に忘れられがちで、今回のテーマは聴衆、演奏家双方に有益なテーマだと言えます。主宰石塚は2019年10月から数回に渡る札幌行きを重ね、2月頭には田中さんと共に来札。また逆に吉泉さんが上京しての打ち合わせとリハーサルも行い準備を進めてきました。

田中宏子　TANAKA Hiroko　ソプラノ

国立音楽大学声楽科卒業。二期会オペラスタジオ研究所33期修了。渡辺恒子、（故）伊藤亘行、村上絢子の各氏に師事。「コジ・ファン・トゥッテ」、「イル・トロヴァトーレ」、「ラ・ボエーム」、「蝶々夫人」、「椿姫」、「シモン・ヴォッカネグラ」、「夕鶴」、「カルメン」、「魔笛」、「こうもり」、「ルクセンブルク伯爵」、「メリー・ウィドウ」、「伯爵家令嬢マリツァ」、「チャールダーシュの女王」に出演。二期会準会員。つくばオペラ代表。

吉泉善太　YOSHIIZUMI Zenta　ピアノ

札幌市出身。札幌南高等学校、北海道教育大学札幌校芸術文化課程音楽科を卒業後1996年に渡独。ベルリン“ハンス・アイスラー”音楽大学にて研鑽を積む。2002年同大学院を修了。2014年まで、ベルリンを本拠地として活動を続ける。ベルリン交響楽団と共演、ソロリサイタル及び室内楽、歌曲の伴奏者としてもヨーロッパと日本各地で数多くの演奏会に出演。帰国後は札幌を拠点に演奏活動と後進の指導にあたっている。北海道日独協会理事。ベルリナー・ベーレン、北海道フーゴー・ヴォルフ協会会員。札幌市民芸術祭奨励賞、第7回北の聲アート奨励賞受賞。

サロンコンサートSaluto!第13回の延期

しかしながら2月に入り世界的に猛威をふるい始めた新型コロナウイルスCOVID -19の流行は、まずは北海道での感染拡大という状況になり、それまで東京と札幌を行き来してSaluto!の準備を進めてきた活動が困難になり始めます。また流行は次第に東京でも広まり、本番の3月末に東京、札幌の両会場に安心してお客様をお招きする事が困難な状態となり、3月1日の時点でサロンコンサートSaluto!の第13回公演を7月末に延期する事を決定することになりました。

延期日程
[札幌公演]　2020年7月25日(土)　15時開演　渡辺淳一文学館講義室
[東京公演]　2020年7月28日(火)　15時開演 / 19時開演　紀尾井町サロンホール

※6/8追記
新型ウイルスの流行の収束見込みが立たないため公演をさらに一年延期いたします。

新しい延期日程
2021年6月もしくは7月を予定　(2020年7月末までに決定してお知らせします)

公演延期に伴う問題

延期に伴い、東京と札幌両会場の予定を検討しましたが東京の日暮里サニーホール、札幌のザ・ルーテルホール共に人気の稼働率で年内空いている予定を確保することが難しく、また東京と札幌双方の会場を同時期に、出来るだけ当初の予定と同じ条件で押さえることは難しく、両公演とも新たに会場を確保しての延期開催となりました。また2月中旬から札幌行きが難しくなったことにより、中止したリハーサルの補完や延期公演へ向けての宣伝活動のため更に札幌への移動を増やす必要に迫られています。当然チケットやチラシも作り直しになり、延期に伴う損害は大きく、このままでは13回続いてきたSaluto!の存続に関わる問題にもなってきました。なお、この企画は当初からかなり厳しい財政状況で企画されていることもあり、興行保険には加入しておらず、収入のほとんどをチケット売上に依存している状態で公演延期によるダメージは予想以上でした。

サロンコンサートSaluto!は7月の延期公演へ向けて準備を続けていますが、新型コロナウイルスの流行は拡大の一途で、なかなか先の演奏会の宣伝をする状況にはありません。人が集まる事を避けるべきと言う状況の中での宣伝活動は困難を極め、またお客様も現在、とても先の演奏会の事を考えていられないと言う状況でもあります。

新型コロナウイルスの流行は必ずや多くの方々のご尽力で沈静化へ向かうと信じて演奏会の準備を続けています。7月に予定している東京、札幌の延期公演を成功に導くためにも、サロンコンサートシリーズSaluto!が来年以降に続くためにも、皆様方のご支援をお願いする次第です。

ご支援に対するリターン

ご支援いただいたコースに応じて以下の特典(御礼)をご用意させていただきます。

• 感謝のサンクスメール
  　ご支援の御礼をメールで送らせていただきます。

• 公演プログラムへのお名前掲載
  　公演プログラム(東京・札幌公演共通)にお名前を掲載させていただきます。

• 公演プログラムへの広告掲載(お名前のみでも可)
  　公演プログラムの広告ページ(1/8もしくは1/4)に広告を掲載いたします。
  　お店や会社の宣伝、演奏会告知などにご利用いただけます。
  　お名前のみの名刺広告でも可能です。(原稿作成応相談)

• 演奏会MC内での広告ご紹介
  　ご支援いただいた広告を演奏会のMCでご紹介します。

• 公演への御招待もしくは記録映像の進呈
  　コースに応じて希望公演への御招待、もしくは記録映像を進呈します。

• 公演ならびに公演後懇親会(東京・札幌)への御招待　(受付停止)
  　演奏会後に開催する出演者との懇親会にご招待いたします。    
  　　→新型ウイルスの流行拡大を受けて公演後懇親会は取りやめといたします。

• 出演者による出張演奏(第13回公演の曲目より)
  　Saluto!第13回で演奏する曲をご希望の場所へ出張演奏いたします。
  　場所や日程、メンバーなどはご相談の上決めさせていただきます。
  　別途交通費や場所代がかかる場合があります。

想定されるリスクとチャレンジ

演奏者が複数地域を拠点に活動しているSaluto!のプロジェクトは事前準備に通常のコンサートよりも多くの手間と費用が掛かります。また新型ウイルスの流行によって人の集まり、移動が困難な状況が続いている中で7月に延期された演奏会を成功させるためには綿密な打ち合わせと準備、インターネットを利用した宣伝展開などが必要とされています。また各地域を拠点にする多くの方々に協力をお願いすることになります。ご支援いただきました資金はこれら延期公演の準備のために有効活用させていただきます。延期公演を成功させることで次回以降の企画継続にもつなげていきたいと思っています。

• 延期に伴う追加会場確保費用：二箇所で約150,000円
• 公演の延期に伴う宿泊交通費キャンセルと追加費用：約100,000円
• 延期公演のチケット、チラシ印刷費等：約50,000円
• 延期に伴う新たな広告宣伝費用:約50,000円

今後のウイルス流行の予測は不透明のため、万が一延期の日程も開催が不可能な場合は再延期の可能性もあります。また目標を超えてご支援を頂いた場合は第14回以降のSaluto!企画(年一回ペースで開催)に有効活用させていただきます。

※6/8追記
公演日程を再延期しました。さらなる費用の負担へ向けて皆様のご支援をお待ちしています。

御礼と今後の展望

ここまでご覧になっていただきありがとうございます。世界的に芸術文化の活動が制限される事態になり、多くの音楽家とそれに携わるスタッフの皆さんは苦しい状況に置かれていますが、人の心を豊かにする音楽の存在は人生において必要不可欠ものであると多くの国内外有識者の方々らコメントを頂いています。声楽音楽に携わる者として一人でも多くの人にオペラをはじめとするクラシック声楽音楽の楽しみをお届けしたいと思っています。現在見舞われている危機を打開するためにご尽力されている方々に心からの敬意を払うとともに、この困難を乗り越えたときにはすべての皆さんが笑って心から音楽を楽しめる世の中がやってきますように全力を尽くしたいと思います。クラウドファンディングは初めての経験で、至らない点や説明が不足している部分もあるかもしれません。ご不明な点はなんなりと石塚声楽研究会までお問い合わせください。どうぞみなさまのご支援をお待ちしています。