戦後の日米野球界を結びつけた伝説の人物・今里純の評伝を
米国現地取材を経て出版したい。

相変わらずの酷暑の毎日ですが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか？

お盆期間に編集とデザインの追い込み作業を経て、先週から一週間は地元・西脇の馴染みの印刷屋さんとやり取りをし、色校正とチェック、修正作業を繰り返しました。先週末で本の本体の校了〜印刷へ。本日午前中に表紙カヴァーと帯の校正と微調整を済ませ、こちらも印刷へ。このあと製本の行程に移ります。

来月10日頃に本が完成し手元に届く予定です。大幅にスケジュールが遅れ、大変お待たせしてしまいましたが、こちらに届き次第、ご支援のリターンの発送作業に取り掛からせていただきますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。

お待たせしました分、日米の野球に関する個人の蒐集としては日本一と評価される「今里コレクション」から厳選した巻頭カラー12ページ、「Imazato Encyclopedia/今里百科事典」と題した各章ごとの注釈ページ、今里純と日米野球界の歩みと社会情勢の変化を一覧にした、今里誕生の1928年から今年2025年に至る年表と、資料も充実させるべく鋭意努めました。

戦後・昭和の時代にその卓越した英語力とパーソナリティで大リーグの選手たちや中枢部と友好関係を結び、最新の大リーグ事情を伝え日本プロ野球の発展を陰ながら支えた今里純の成した偉業と、著者である竹本武志さんの、日米の野球文化に対する広範な知識と理解、現役の草野球選手であることに裏打ちされた熱のこもった筆致の魅力を最大限に引き出し本の形にまとめるために、編集とデザイン・レイアウトに持てる力全てを注ぎ込んだつもりです。

戦後からの今里の歩みを追うストーリーの展開（時間軸・タテ軸）に、皆さまのご支援により実現できましたクーパーズタウン・野球殿堂博物館はじめ米国現地取材旅の成果（空間軸・ヨコ軸）も加えて、日米野球史を概観し、兵庫西脇ローカルに根差しつつ、太平洋を跨ぐような、類まれな野球本を織り成すことが出来たのでは…と著者の竹本さんとは話しております。

どうかお愉しみに、今しばらく到着をお待ちくださいませ。

ヘソノオ・パブリッシング代表　越川誠司