近況−馬搬作業と馬受け入れ準備−
vol. 8 2021-11-22 0
近頃の花雪です。
先日は、自伐型林業のチームの山で馬搬作業。
雨の後の急斜面では馬が滑りやすいので、ワイヤーで下から引っ張ったり
沢を通らないと入れない場所のぬかるみを馬がどう越えるか考えたり
毎回、現場によって、いろんな状況がありスムーズに進まないこともあるのですが
「可能性を、なんでも試してみたらいいよ」と胸(場)を貸してくれる
山の仲間たちに感謝です。
結局この日は、前日の激しい雨の後ということもあり沢のぬかるみがひどく、
どのルートを取っても「果てしない物語」の「憂いの沼」状態になることが懸念された為
雪が降って沢が道になってから作業を再開しようということに。
地形、自然条件、そういうものに抗わず、逆にうまく利用して楽に仕事ができるように。
大型家畜と仕事をする、山で仕事をする、この二つに共通する点、経験を積んで学んでいきたいところです。
ところで、花雪の小屋では、ひとり部屋から4人(4頭)部屋への改装が進んでいます。
4頭!?
はい。
まもなく開催される農耕馬の競りに参加することを決め準備を進めている私たちですが
ご縁があり同じタイミングでどさんこ馬の姉妹2頭が仲間入りすることになりました。
田畑で馬耕、森で馬搬の仕事をしてきた私たちは、
花雪の温厚さ、賢さ、力強さに魅せられ、いつか彼女と同じ重種の馬を迎えたいと思い続け
今回、仕事の幅を広げるべくプロジェクトを進めていますが、
期せずしてやってきたどさんこ姉妹の話に
はじめは「一度にそんなに増えて、私たちでできるだろうか」と不安もあり、
師匠や馬先輩にも相談したところ「できるよ、きっと」とおおらかな回答。
(馬の人たちはなんだか超越してる人が多いのです・・・)
北海道の在来馬、どさんこたちから学ぶことは多いはず、とお迎えさせて頂くことにしました。
先日、会いに行ってきましたがとっても可愛い仲良し姉妹、まもなく紹介できると思います。
そんなわけで、元は牛が8頭入っていた小屋を広々と独占していた花雪ですが
馬房らしく仕切られた新しい間取りをなんだなんだと訝しがっています。
近い将来、農場と森で、重種(大きな馬、花雪は重種です)2頭と小ぶりなどさんこ2頭で
それぞれが得意なことで活躍してくれる良いチームになれたら良いなと思います。
森では、花雪たちが風倒木や間伐した木を運び、
どさんこたちは笹刈り(=食べる)や細かい枝を積んで運ぶ。
畑では重種2頭立てで小麦畑を耕し、
どさんこたちは子どもたちを乗せて山へ、なんていう風に。
ともかく、まずはそれぞれが新しい環境、お互いに慣れるまで
大きな怪我や事故のないようにみんなを迎えることに専念です。
(花雪のキックは痛烈です・・・)
馬たち、人間、北海道はこれから雪に包まれる冬を迎えますが
ひとつひとつ農場に向けて準備を進めています。
クラウドファンディングは残り15日となりました。
そして、ありがたいことに現時点で目標達成率60%になりました!
あと15日の間に、このプロジェクトのことをさらに知っていただけるように
どうか応援宜しくお願いいたします。