競りから一夜明けて
vol. 9 2021-11-26 0
昨日、青森の家畜市場で開かれた競りに参加してまいりました。
8年前、花雪もここから出ました。
その頃は、そんな世界があるとは全く知らない
馬とは縁のない暮らしをしていた私たちですが
様々なかたちで馬と関わってきたたくさんの方とのご縁のおかげで
今こうしてこのような場にいられることに感謝します。
私たちが迎えたかったこの子はなんと名簿の1番。
競り初参加で、誰の手本も様子も伺えるチャンスなく、いきなり本番。
(このあたりの手に汗握る様子は皆様にお送りする予定の「花雪&仔馬便り」にて!)
実は、年々価格が上がっているからそのつもりでいた方が良い、
とアドバイスを頂いていたのですが結果はやはりその通りで、
プロジェクト内容に公表している予算を少し超える結果になりました。
動画の黄色いジャケットの背中がビック氏で、はじめての競りでの緊張、
からの思わぬ結果にボーゼンとしているのが伝わってきます。
しかし、無事、一緒に津軽海峡を渡り昨夜遅く北海道に帰ってくることができ
真っ暗な中でも物怖じすることなく馬運車から降り、
引かれるままに新しい小屋へ入り、新しいバケツで水を飲み草を食べ
早速さすがの鈍感力(彼らの種の素晴らしい特性です)、落ち着きを発揮してくれる仔馬に
来てくれてよかった!と思わずにはいられません。
名は「愛星(あいせい)」、今年の5月に生まれたオスです。
一夜明けて、安全のために一応それぞれ仕切った馬房に入れていた2頭を
一緒に放牧場に出しました。
まだまだ赤ちゃんのような無邪気な愛星は花雪にくっついてついて行きたがりますが
長年ひとりっ子の花雪は、そのなれなれしさに戸惑っている様子です。
「ピギー!!」と甲高い声を出して蹴ろうと跳ねてみたり、耳をぴったりと後ろに伏せて
「これ以上近寄んないでよね!」とけん制しようとするのですが
「なんでー??」「ねえねえ、なんでー?」とでも言ってるかのような
愛星のおっとりぶりが頼もしいです。
しばらく、こんなやり取りをしてお互いの良い距離感ができたら良いな。
2頭の動きを見ていると、はじめて出会うとは思えない見事なシンクロぶりに
馬どうしでしかできないコミュニケーションを感じることができます。
これができること、馬が馬に、馬が人に、人が馬に、人が人に・・・
いろんな関係で教え伝えあっていける、ということができるようになる、
これが馬と働く農場でやっていきたいことで、
いよいよその第一歩を踏み出すことができます。
クラウドファンディングは残り11日となりました(12月6日23時59分まで)。
今回のプロジェクトで達成したいことの一つ、
競りはおかげさまで無事終えることができました。
が、まだまだ資金を必要としています。
ぜひ、残り11日で私たちのこの活動を知っていただきたいです。
シェア、拡散、応援、どうかよろしくお願いいたします。