森へ入る・馬による森林整備について
vol. 5 2021-11-17 0
春から私たちの活動フィールドになる畑と森です。
ここは、かつて馬で農業をされていた方の農地と森です。
今年、私たちが田んぼの開墾、米作りをさせてもらったお隣がこの場所で、
この時代に馬と農業するためにわざわざ遠くから引っ越して来た!
ということを知って応援して下さり、Sさんが使っていた馬耕の道具を
譲っていただいたのがはじまり。
馬や農業の思い出話、苦労話、尽きることなく。
そんな話を聞けることが、とても嬉しいのです。
Sさんご夫妻はもう何年か前に米作りもやめられていて春に引っ越すのだそうで、
「あんたたち、わざわざ馬を連れて来て農業やりにきたんだから
ここをかりてほしいよ。」と言ってくださいました。
「はい!ぜひ!」と双方は合意したものの、
その後はいろいろややこしいハードルを越える必要があったのですが、
そのあたりの話は、なぜ農業人口が減り続けるのか、なぜ休耕地は増え続けるのか、
などなどに関わってくるのですが、ここでは割愛します。
先日は森に入り、小屋を建てる場所などをイメージ、準備しに。
全面、人の背丈ほどの笹・笹・笹の海でそのままでは一歩も進めない。
ちょっと失礼して刈り払い機で、ここ、と決めたところだけを刈って道を作る。
エゾリスがびっくりして木から木へ飛び移り走っていきました。
ここは彼らの棲家。
お騒がせしてごめん、はじめの道だけ勘弁してね、と詫びながら。
あとは、馬たちを連れてきて、大好物の笹を食べてもらうことで整備ができます。
この、ただ食べてもらうだけの馬(草食動物)による環境整備の効果は、
高知の時に体験していて本当に素晴らしいのです。
何しろ、人が何か他の作業をしているときでも、馬たちは食べる食べる食べ続ける。
あちこちウロウロ歩き回って踏み倒し、休むことなく食べる食べる食べる・・・。
それだけで、大助かり、りっぱな仕事のひとつです。
端まで到達すると川と滝。
現在、このプロジェクトとは別にこの川べりにサウナ小屋を建てたい!と計画中で
この日は、その建設予定地を見定めるべく地形を確認したくて刈り払い機を持って
森に入ったのでした。
このあたりがいいかな・・・でもまだまだ笹だらけ。
このフィールドに、馬たちと人を迎える日をイメージして
この笹だらけの足元をはじめの一歩と記録する。
森も農地も本当に気持ちの良い場所です。
この場を大切に育んでいけるように、名前をつけたのですが
それについてはまた次回書かせていただきます!
お読みいただきありがとうございます。