★クラウドファンディングから一年、進捗のご報告★
vol. 31 2022-06-09 0
みなさま、こんにちは。早いもので、六月を迎え、昨年のクラウドファンディング実施から、一年が過ぎました。首を長くしてお待ちいただいているみなさまには、大変申し訳ありません。進捗のご報告をそれぞれ担当からも含め、お伝えさせていただきます。粛々と進んでいることをお知らせし、お詫びとさせていただけましたら幸いです。
2022年3月14日試写室にて
昨年の二か月間のクラウドファンディング実施から、早くも一年が過ぎました。ご支援くださいまして、ありがとうございます。あらためて、感謝申し上げます。しかしながら、まだ発刊に至らず、皆様のご支援とご期待に添うことができず、とても心苦しく思っております。
皆さんも胸を痛めておられることと思いますが、ロシアとウクライナの間で始まった戦争状態も4か月を経過しました。その背景となるさまざまな情報も、インターネットを通じて錯綜していますが、核兵器の使用にも現実味が帯びています。伝統派ホピ長老たちが警告した状況と重なる今、一日も早く発刊しなければという思いでおります。
毎週水曜日には定例Zoomミーティングを行い、編集過程のさまざまな作業について、ひとつひとつをメンバー合意の下に進めております。とても時間がかかりますが、より良い内容になっているはずです。今夏には発行をと考えますが、前回お伝えしましたように、親御さんの介護生活に入った編集メンバーの負担を鑑みながらの進行となります。何卒、お見守りくださいますよう、心よりお願い申し上げます。
さて、発行部数を当初は1,500部としておりましたが、昨今の物価値上げに伴い、単価を少しでも低く抑えるために2,000部とし、ブックのみ500部増刷と変更しました。見積額は2018年の段階で4,215,280円で、これまでの自主ファンディング、クラウドファンディングを合わせても、約150万円の資金が不足していました。発刊後の売り上げから充当するつもりでなんとか進めておりましたが、まったく思いもかけず、多額のご支援をお寄せ下さる方が現れてくださいました。地から湧き出る如くでした。ほんとうにありがとうございます!この方は、30年ほど前に『ホピの予言』をご覧くださったそうですが、今、とても必要な大切な映画なので、1日も早く発行してください、との励ましとともにご支援を頂戴いたしました。
編集作業が進むにつれ、予測できていなかった支出も増えていますが、おかげさまで充当することができておりますので、進めるのみです!
このDVDブック制作の、もともとの想いは、映画の内容、ホピの平和へのメッセージを、それぞれでより深めて頂けることを願い、全国各地でメッセージがホピスピリットとともに息づき、育っていくことのビジョンを持ったからでした。
何年もかけてしまっていますが、私自身も、またメンバー一人一人も、この間に玉ねぎの皮を剝くように、あるいは大地に根を伸ばす如くに、地球の上でいかに生きるか、への気付きと理解が深まっていることを実感しております。
ランド・アンド・ライフを立ち上げ、映画『ホピの予言』を製作監督した宮田雪が遺した沢山の資料、映像等も少しづつ整理、あるいは処分してきました。このプロジェクトの代表を務めますランド・アンド・ライフと主催者の私にとりましても、ターニングポイントを迎えております。
DVDブックのタイトルは、メンバー全員一致で、”映画『ホピの予言』~浄化の時代から、もうひとつの未来へ”としました。またギアを入れ替えて進めて参ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2022年6月4日
『ホピの予言』DVDブック編集メンバー一同
ランド・アンド・ライフ代表 辰巳玲子拝
デザイナーからの初校を校正中
編集担当草刈です。ホピの予言DVDブックは、昨年春のクラウドファンディングの後、秋にインタビュー原稿のまとめ、図版の原稿作成、イラストの発注などを行いました。足りない要素を洗い出し、メンバーに新たに執筆してもらった部分もあります。その作業の中でとくに印象深かったのは、ナバホ族のバヒさんのインタビュー稿で、それは東日本大震災後に来日されたときに見た東京の印象や消費社会の持つ幻想性、アイデンティティについて語ったものでした。その原翻訳を読みながら、大地と深い絆で結ばれた先住民の立場からみると、東京の暮らしはなんと無臭で無機質で没個性に見えるのか、またなんと実体のないものばかりを享受しているのかと気付かされるのです。早く皆さんにも読んでもらえたらと思っております。(編集:草刈)
DVDの盤面をデザイン中
素材も集まってきておりますので、粛々と作業を進めています。(デザイン・映像:野井)
文字原稿や写真、イラストがほぼ揃い、ただいま組版作業に入っています。組版とは、活版の時代からの言葉で、金属の活字を組んで印刷版を作ることでしたが、現在はパソコンを使って作ります。夏には組版ができて印刷に回る予定です。紙は再生紙100%の再生上質にしました。
DVDケースはプラスチックの既製品を使うと安価で手軽でしたが、土に戻ることの難しい素材は避けたいのでコストも時間も必要になりますが自分たちで作ることにしました。
初めて作るパッケージは、考えられる問題をすべてこなしたと思っていても、実際作ってみると不備がみつかることがあるので緊張します。デザインが決まり、紙は古紙40%、バガス10%配合のディープマットに決まりました。岩絵をエンボスで入れ、岩絵の雰囲気を感じてもらうことによって、よりホピのメッセージが届けられたらと思っています。本とDVDをまとめる函も作ってゆきます。 (印刷:桝田屋)
試写にて、細かい部分をチェック中
私が担当した「ホピとネイティブ」や先住民マップ、年表などの原稿作成はほぼ終わり、実際にDVDブックをカタチにする作業になっています。それと、DVDについては映像チェックや修正作業も行い、これからプレスに出すことになります。音楽の著作権の問題など、実際にやってみると細かい作業がいろいろあって、皆で補い合いながら進めています。もう少しだけお待ちください!(編集・映像:窪田)
先日、試写に同行しました。今回のDVD化に合わせデジタルクリーンアップした映画をはじめて大きい画面で見ることができました。以前より鮮やかさ増した映画の場面、場面からは何度も見ても気がつかなかった映画の細部にも気づき、この映画の伝えようとする奥行きを改めて感じることができました。みなさんにお届けできる時を楽しみに、そしてそれが正しい時であることを信じております。このコロナ禍・世界情勢のなかでまた世界の自らの感覚を改めて感じる日々かと思います。改めて与えられた世界に感謝を感じております。見守っていただけましたら、幸いです。(クラファン・編集補佐・写真:矢郷)
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ランド・アンド・ライフでは、6月11日&12日以下のイベントを予定しております。ご興味とタイミングの合う方、ぜひ足を運んでいただけましたら、幸いです。
2022年6月11日 ボク達ハ同じ地球の上で生きている 秩父編 https://fb.me/e/2nqaqwqkT
2022年6月12日 ボク達ハ同じ地球の上で生きている 鬼石編 https://fb.me/e/3uFA1kD4m
みなさま、どうぞよい季節をお過ごしください。