★2021年[冬至]を迎え&進捗のお知らせ★
vol. 28 2021-12-22 0
みなさま、早いもので、本日<冬至>を迎えました。クラウドファンディングをご支援いただいたみなさまには、この冬至の完成を心待ちにしてくださっていたかたも多いかと思います。わたしたち、DVDブック制作プロジェクトチームもコロナ禍二年目となった今年一年を通して、映画『ホピの予言』とホピの先住の知恵たちが伝えようとしてきたもの、そこからわたしたちがなにを受け取り、創造するか、この一年新しい出会いをいただくなかを通しても、切に向き合うタイミングと感じてきました。しかしながら、こちらのさまざまな事情で、進行が遅れ、この冬至の完成には至らず、心待ちにしてくださっている方たちには、お待たせしてしまっていることを心からお詫び申し上げます。
しかしながら、進行のなかで、さまざまな発見にも包まれ、内容を深くしていっているところです。この後の、ランド・アンド・ライフ&DVDブック制作プロジェクト代表辰巳玲子からご挨拶と、プロジェクトの進捗の様子をみなさまにシェアさせていただき、みなさまへのご報告とさせてください。
◆ ご支援下さった皆さまへ
時間の圧縮が始まっているかのように、瞬く間に2021年も残すところ10日となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか。
『ホピの予言』DVDブック制作プロジェクトへのご協力くださり、完成を心待ちにしてくださいまして、ほんとうにありがとうございます。
本来ならば、冬至を迎えるにあたり、完成のご報告をしなければならないところ、進捗が遅れていることをお伝えしなければならず、たいへん申し訳ない思いでいっぱいです。この後、編集メンバー一同より、編集状況につきましてご報告させていただきます。
どうぞ、最後までお読み下さいまして、ご理解とご了承頂けますこと、心よりお願い申し上げます。
尚、このプロジェクトの進行と並行して、ランド・アンド・ライフでは、HPの整備、充実を図るとともに、年明けから、それぞれ違ったアプローチ、トピックによる上映会を組み始めております。お住まいのお近くでの催しの際は、どうぞ足をお運び下さい。ご自宅でのDVD鑑賞とはひと味違う気付き、発見をしていただけるかもしれません。
現在の予定として、2022年1月15日熊本県益城町16日大分県竹田市、1月29日30日神戸市 順次、HPに詳細をアップしていきます。どうぞご覧ください。
本年4月5月2ヶ月間でのクラウドファンディング 中、全10回のトークzoom配信をさせて頂きました。私自身は全ての会でゲストスピーカーとお話させて頂き、大変な学びとなりましたが、一方、クラファンの進行と並行してのセッティングで、告知の時間が取れなかったこと、さらににクラファン自体の広報に力を注ぎづらかったことなど、反省点が多々ありました。
新春より上映会やイベントの企画開催も進めていく所存ですが、クラファン中の反省を心に留め、DVDブックが良き形で一日も早くお手元にお届けできるよう、努めて参ります。
コロナに世界が揺さぶられたこの2年間をグレイトリセットと呼ばれてきましたが、かつてのホピ精神的指導者は、自分たち自身の浄化は欠かせない、と述べています。私たちひとりひとりの在り方こそが、世界を創っていくということでしょう。
大地といのちの視点に立ち、繋がるすべてのいのちに感謝する営み方、暮らし、文化、精神性を培っていきたいと思います。
皆さまそれぞれにとって、来る2022年が心身ともに健やかで充実した一年ととなりますよう、お祈り申し上げます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
2021年12月20日冬至を前に
ランド・アンド・ライフ
DVDブック制作プロジェクト代表
辰巳玲子拝
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◆ プロジェクトの進捗の様子
この秋は、おもに原稿に関連する図版や表などの整理をしてきました。
興味深かったのは、巻頭の折込ページにのせるホピ・ナバホの居住地を含むフォーコーナーズエリアのマップづくりと、その裏面に配置する地球誕生から現代に至る北米・中米先住民をめぐる歴史年表づくりでした。
マップにはウラン鉱山の位置を入れることになっていました。
米国エネルギー情報局(EIA)のサイトで調べると、現在このエリアのウラン関連施設はナバホの居住地の外側にある4箇所のみです。「意外と少ない」と思われるかもしれません。しかし、ナバホ居住地には廃坑になったウラン鉱山が少なくとも520箇所あると言われています。さらに採掘場や廃石場を含む関連施設の数は、確認されているだけで1100箇所。改めて調べると凄まじい数です。ゴールドラッシュのように無造作にウランが掘られていた、そんな光景が浮かぶようでした。
そして、年表。これは本来、編集メンバーKさんの「文明の絨毯をめくる〜先住民の視点から見た世界〜」という原稿に伴う資料でしたが、北米南西部に暮らすネイティブ文化の成り立ちや置かれた境遇を知るのに大変よいため、巻頭で展開しようということになったのです。
多くの場合、先住民は「歴史」には登場しません。それは裏返すと、文字を持たず強大な力を持つ権力者がいなかったからでしょう。ですから、年表に加えたのは、農耕の開始や土器形式の変化といった考古学的なトピックばかりです。
(本当はいろんな出来事があり、それが口承されていたかもしれませんが!)
ですから、当然のことながら年表に不自然な余白が生まれます。そこでその余白にイラストを入れることにしました。
ときに絵は文字よりも雄弁に語るもの。イラストは、ホピ居住区のフォーコーナーズエリアにあるフラッグスタッフ在住のイラストレーター、なよごんさんに描いていただきました。
なよごんさんの絵は用語集や後半の長老たちの言葉のページでも登場します。博物誌の図版のように緻密で、ほっこりとした雰囲気を持つ彼女の絵は、間違いなくこのブックレットの見所のひとつでしょう!
現在、ブックレットの進行としては、ほぼ原稿の整理が終わり、デザイン作業が始まっております。しかしながら、デザイナーの母親が介護が必要となり、作業時間を確保しづらい状況になっております。少しずつ時間を確保できるように動いております。
大変お待たせしており恐縮ですが、今しばらく(完成目処は来年春分頃)お待ちくださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
『ホピの予言』DVDブック制作プロジェクト 一同