「火づくり」制作レポートです(2017年10月号)
vol. 17 2017-10-23 0
こんにちは。監督の松浦です。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
短篇アニメーション「火づくり」の制作レポートです!
今、現場の方は、11月公開予定のUQiYOさんによるテーマ音楽「DryDryTry」のミュージックビデオ(MV)制作に邁進しております。
「現場」と言っても、この作品の制作の中心は僕個人であり、主な作業場所は自宅なので、特定のスタジオや、人がたくさん集まる制作現場がある訳ではないのですが・・・(苦笑)
現在、「火づくり」には、僕個人が声をかけて作品制作に参加してくれているクリエイターが数名います。
皆さんとは基本的に、メールや電話で連絡を取り合い、紙の原稿をやり取りする場合は、宅急便やゆうパックを使い、データの時はメールやスカイプでやり取りをしています。GigaFile便と、クロネコヤマトさんにはとてもお世話になっています(笑)
最近はネットで集荷の依頼を出せば、配達員の方がすぐに来てくれるんですね。すごいです。
昨日は関東でも台風が通過していましたが、雨の中、びしょ濡れになって、原稿を回収してくれました。本当に頭の下がる思いです。ヤマトさん、ありがとうございます。
そんな風に、あらゆる通信手段や連絡方法で、様々な立場の人たちと接することが日常になっている僕ですが、「やっぱりFace to Faceに勝るモノはないなぁ・・・」と感じています。
最近はARやVRの技術開発も賑やかですし、ネットを通じた動画の視聴体験による経済市場の拡大は、僕たちが普段、生業にしている業界の趨勢にも影響しているので、目を離せない話題です。
ですが、やっぱり、人と人は、直接出会い、触れ合うことで、デジタルデータにできない「何か」を交換できる生き物だと信じています。
佐助さんの鋏に、僕は「それ」を感じたから、この作品の企画したのです・・・笑
言葉や文章で、どれだけこの鋏のことを説明しても、直接、手で持って、触れてもらうことでしか、この切れ味は体験できない。
だからこそ、僕はあえて「目と耳」でしか知覚できない映像という媒体の中で、この鋏のことを描こうとしているのです。
10月21日、UQiYOさんが、都内で行われたライブイベントに出演するので、MV制作で多忙ではありましたが、無理やり時間を捻出し、会場へ赴きました。
この日は、キーボードのPhantaoさんが「三人のUQiYO」として、演奏をする最後の夜でした。
「とあるバンドの、とあるメンバーが、バンドを抜ける」
言葉にしてしまえば、わずか22文字です。
ですが、そこには22文字では表現しきれない想いと、記憶と、いろんな人の、いろんな葛藤と決意と情熱と愛が、ごちゃごちゃになって蠢いていました。
佐助さんの鋏に感じた「それ」を、僕はUQiYOさんが奏でる音楽から、しっかり受け取らせて頂いています。もちろん、Phantaoさんのキーボードからも。
そして、10月28日は、CITANという場所で行われるUQiYOさんのライブがあります。
PhantaoさんがUQiYOとして演奏する最後の夜です。
制作状況が厳しいのは重々承知ですが、僕は「それ」を受け取るため、会場に足を運びたいと思います。是非、皆さんもいらしてください!
イベントの詳細はこちらです。
http://uqiyo.com/liveevent/20170914202042/
僕の心の中には、はっきりとした「それ」があるので、今は、迷うことなく、ゆっくりですが、歩みを進めています。日々、スタッフのみんなと作り上げているカットの素材を見ながら、じわぁーっとピントが合ってきた感じです。。。
長々と失礼しました。なんかセンチメタルな文章ですみません(汗)別に落ち込んでいる訳ではないです。今日のお昼には、妻と焼うどんを作って、美味しく頂きました(笑)
皆さんには、作品の完成まで、もうしばらくお時間を頂きますが、どうか、楽しみに待っていて頂きたいと思います。今後とも、「火づくり」をどうぞよろしくお願い致します!
「火づくり」監督/松浦直紀