「ロケに関するQ&A」特別試写会レポート:その2
vol. 14 2017-03-15 0
家具、衣類、仏壇まで全てお借できた一軒家。
その他にも高校生を中心に60人以上の出演者を支援するなどバックアップが充実していた。
3月12日に青森県青森市「tecoギャラリー」にて14:00〜、17:00〜、の二度の特別試写会が行われました。そこで交わされた質疑応答をお伝えします。
Q=会場のお客様 A=澤田サンダー
「映画祭のバックアップとロケ地」
Q4:ロケ地が印象的でした。特にファミリーレストランが。最近、あのような個人経営のファミレスとしばらく見たことがなかったので。ありきたりな質問で申し訳ないのですが、ロケや撮影で大変だったことはありましたか?
車内のシーンは、窓の風景を映写しながら車体を揺らして撮影
A:伊参スタジオ映画祭のシナリオ大賞の大賞を受賞すると、同映画祭を主催している「中之条町役場」が、フィルムコミッション代わりになってくれます。受賞した夜に映画祭の実行委員会の方が来て、「サンダーさん、こことここは既にあります。ここはまだです」といういうように、呑んでる最中にいきなりロケ地探しがスタートしました。ただ、ファミレスはありませんでした。中之条町に唯一あったファミレスが2年前になくなってしまっていたんですね。
Q:どうしたんですか?
A:探しました。半年くらいかかりました。大手チェーンは使用料金も高額でしたし、何せ店の中に写してはいけないものが沢山あります。渋川市のカントリーロードさんが見つかるまで、ああ、作品ができないかも、と毎日思っていました。ただ、ファミレス以外は本当に中之条の町役場の担当者が全て探してきてくれて、全然苦労しませんでした。
今では珍しい個人経営のファミリーレストラン「カントリーロード from 1」(渋川市)
シナリオ大賞受賞当時の懇談会から既に「打診」されていた町長の豪邸
Q:撮影で大変だったことはありますか?
A:撮影はもちろん大変だったのですが、心配だったのは選挙期間中の話にしてしまったこと。具体的に言えば、街宣車とウグイス嬢をどうするか。街宣車は、町役場の「交通安全呼びかけ車」を改造。ウグイス嬢は、なんとプロデューサーと私の共通の知り合いだった宮本なつさん(映画「ひとまずすすめ」「シンクロナイザー」など)が、ウグイス嬢ができるとのことで、解決しました。彼女、本当に選挙のウグイス嬢だったそうです。